日照が短く低温なので乾きにくい
「生乾きの洗濯物がイヤな臭いを発するのは、モラクセラ菌に代表される雑菌が原因です。雑菌は湿気を好みますので、洗濯物が乾ききらないまま水分を含んだ状態で長い時間が経つと繁殖しやすくなります。
生乾き臭は梅雨時特有の現象と思われがちですが、秋から冬にかけても案外雨の日が多いことに加えて、日照時間が短くなったり気温が下がったりするので、洗濯物が乾きにくい状態が起きやすくなります。
しかも雑菌による生乾きの臭いには“取れにくい”という特性もあります。市販のスプレー式消臭剤では、臭いを根本から除去することは難しいのです。
特に近年は規模の大きな大雨や台風が増え、以前よりずっと衣料の湿気に気を配る必要性が高まっているのです。」(鈴木代表)
生乾きの臭いを取るには、どんな方法があるのでしょうか? プロによるオススメの方法を教えてもらいました。
生乾き臭は梅雨時特有の現象と思われがちですが、秋から冬にかけても案外雨の日が多いことに加えて、日照時間が短くなったり気温が下がったりするので、洗濯物が乾きにくい状態が起きやすくなります。
しかも雑菌による生乾きの臭いには“取れにくい”という特性もあります。市販のスプレー式消臭剤では、臭いを根本から除去することは難しいのです。
特に近年は規模の大きな大雨や台風が増え、以前よりずっと衣料の湿気に気を配る必要性が高まっているのです。」(鈴木代表)
生乾きの臭いを取るには、どんな方法があるのでしょうか? プロによるオススメの方法を教えてもらいました。
(1)洗濯前に60~70℃のお湯につけ置く
「モラクセラ菌などの雑菌は高温に弱いので、洗濯する前に大きめの容器に60~70℃程度の熱いお湯を入れて、洗濯物を30分ほどつけ置いて除菌することが有効です。ただし、沸騰状態に近い高温の湯だと、素材を傷めてしまうので注意してください。
洗濯漕は高温に弱いので直接湯を入れてつけ置くことは控えてください。浴槽にも『高温NG』の素材のものがありますので、確認が必要です」(鈴木代表)
洗濯漕は高温に弱いので直接湯を入れてつけ置くことは控えてください。浴槽にも『高温NG』の素材のものがありますので、確認が必要です」(鈴木代表)
(2)中~高温で乾くまでアイロンがけ
「洗濯物の脱水直後に、アイロンをかけて熱を加えるのも雑菌の繁殖を抑えるのに効果的です。洗濯物に水分が残っている状態だと熱が繊維の内部まで伝わりやすく、除菌の効果が高まります。厚手の素材だと中まで熱が届きにくいので、薄手のYシャツやTシャツに有効な方法です。また、8~9割ほど乾燥した段階でアイロンをかけるとさらに乾きが早まり、しわになりやすい素材のしわとりにも役立ちます。
アイロンは約160~200℃の『中~高温』に設定し、洗濯物が乾くまでアイロンをかけます。ただし、そこまで高い温度をかけられない衣料品もありますので、表示を確認したうえで可能なものに限ります。
アイロンがけは手間がかかりますが、乾燥時間が短縮されます。かけむらがあると生乾きのイヤな臭いが生じやすくますので、注意してください。また、スチーム機能は使わないでください。水蒸気によって洗濯物に再び湿気がついてしまいます」(鈴木代表)
アイロンは約160~200℃の『中~高温』に設定し、洗濯物が乾くまでアイロンをかけます。ただし、そこまで高い温度をかけられない衣料品もありますので、表示を確認したうえで可能なものに限ります。
アイロンがけは手間がかかりますが、乾燥時間が短縮されます。かけむらがあると生乾きのイヤな臭いが生じやすくますので、注意してください。また、スチーム機能は使わないでください。水蒸気によって洗濯物に再び湿気がついてしまいます」(鈴木代表)
(3)コインランドリーの乾燥機を使う
「乾燥機は洗濯物がすぐに乾かせるほか、生乾き臭の除去にも効果があります。とくに家庭用の乾燥機よりファンのサイズが大きくパワーも違うコインランドリーの乾燥機を使用すると、より効果が上がります。
最近はコインランドリーで乾燥機のみを利用する人も増えています。
洗濯のたびにコインランドリーまで持ち込むのは手間も費用もかかってしまい、衣類にダメージを与える可能性もあるので、雨の日に用いるか、月に1度ぐらいのペースで生乾き臭の予防を図るのがいいでしょう」(鈴木代表)
最近はコインランドリーで乾燥機のみを利用する人も増えています。
洗濯のたびにコインランドリーまで持ち込むのは手間も費用もかかってしまい、衣類にダメージを与える可能性もあるので、雨の日に用いるか、月に1度ぐらいのペースで生乾き臭の予防を図るのがいいでしょう」(鈴木代表)
(4)重曹を使う
「重曹が生乾き臭を消すのに有効です。ふだん使っている洗剤に加えるだけでもある程度の効果がありますが、水に溶けにくいので先にお湯に溶かしておいてください。重曹の分量は35~40℃程度のお湯10リットルに対して大さじ1杯。洗濯前に洗濯物を20~30分つけ置きしておくと、より効果的です。
重曹は弱アルカリ性なので肌にやさしく、皮脂汚れ落としに加えて衣類を柔らかくする効果もあります」(鈴木代表)
重曹は弱アルカリ性なので肌にやさしく、皮脂汚れ落としに加えて衣類を柔らかくする効果もあります」(鈴木代表)
(5)酸素系漂白剤を使う
「酸素系漂白剤も重曹同様に効果的です。表示などで適量を確認し、40℃程度のお湯に溶かして洗濯物を15~20分つけ置いてください。すぐに泡立って除菌されますので、泡立ちが終わったらそのまま洗濯を始めてください。
ただし、酸素系漂白剤はウールやシルク素材と金属繊維の衣類には使えません。色落ちの可能性もあるので、タオルなどに漂白剤を含ませて衣類の目立たない部分にこすりつけてみて、色が移ったりすすいだ時に色が落ちたりしたら、漂白剤を使わないでください。また、高温で漂白すると服を傷めてしまうので、溶かすお湯の温度には注意が必要です」(鈴木代表)
また対策として洗濯漕を清潔に保っておくなど、日頃からの備えも大切だそうです。秋のお出かけを気持ちよくするためにも、“5つのワザ”を駆使して生乾きの臭いを消してしまいましょう。
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ただし、酸素系漂白剤はウールやシルク素材と金属繊維の衣類には使えません。色落ちの可能性もあるので、タオルなどに漂白剤を含ませて衣類の目立たない部分にこすりつけてみて、色が移ったりすすいだ時に色が落ちたりしたら、漂白剤を使わないでください。また、高温で漂白すると服を傷めてしまうので、溶かすお湯の温度には注意が必要です」(鈴木代表)
また対策として洗濯漕を清潔に保っておくなど、日頃からの備えも大切だそうです。秋のお出かけを気持ちよくするためにも、“5つのワザ”を駆使して生乾きの臭いを消してしまいましょう。
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