鹿児島県西之表市(種子島)に「緊急安全確保」発令 命を守る行動を
2022/09/17 22:37 ウェザーニュース
台風14号の接近により、鹿児島県には暴風などの特別警報が発表されています。
鹿児島県種子島北部に位置する西之表市は、市内全域の7,833世帯14,493人を対象に「緊急安全確保」の避難情報を発令しました。警戒レベル5の情報です。
暴風が吹き始めてからでは外出を伴う避難行動が出来なくなります。危険な状況になる前に頑丈な建物へ避難し、窓から離れた場所で過ごすなど身の安全を確保して下さい。
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少しでも安全な場所へ
浜松市によると、馬込川では矢矧橋付近(浜北区小林、平口)で堤防から水があふれ、浸水しているとのことです。
急な斜面や崖の近くからは離れて、できるだけ安全な近くの避難所などへ避難するようにしてください。すでに河川があふれるなどで、移動が困難な場合は、できるだけ頑丈な建物の高いところで、身の安全を確保するようにしてください。
雨のピークを越えたあとも、新たに土砂災害や低い土地の浸水、河川氾濫などが発生する危険があるので、厳重に警戒してください。
いま被害の発生していない場所でも、今後急激に状況が悪化するおそれもあります。少しでも危険を感じた場合には、避難情報が出ていなくても自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。
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「顕著な大雨に関する情報」とは
顕著な大雨に関する情報とは、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワードを使って解説する情報です。
線状降水帯による大雨が、災害発生の危険度の高まりにつながるものとして社会に浸透しつつあるため、危機感を伝えるために2021年から運用が始まりました。
情報が発表された地域の周辺では危険が迫っているため、地元の自治体が発表する避難情報などを確認して、速やかに適切な行動をとるようにしてください。
なお気象庁によると、過去のデータを用いたシミュレーションの結果、この「顕著な大雨に関する情報」は1年間に全国で約10〜20事例程度の発表が想定されるとのことです。発表の頻度は特別警報と比べて多いものの、当該の地域にとっては数年に一度あるかないかの大雨ですので、決して油断をしないようにしてください。
:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)