ヒガンバナとはどんな花?
まず、ヒガンバナとはどんな花なのか教えていただきました。
「ヒガンバナは中国大陸原産のヒガンバナ属の多年草です。北海道や東北地方を除く日本全国で自生していて、9月中旬になると地中から蕾を出し、直径10〜15cm程度の集合花を咲かせます。
花が終わる頃になると葉が大きく伸び、そのまま冬を越します。春になると葉は枯れ、夏の休眠期に入る花です」(小山さん)
「ヒガンバナは中国大陸原産のヒガンバナ属の多年草です。北海道や東北地方を除く日本全国で自生していて、9月中旬になると地中から蕾を出し、直径10〜15cm程度の集合花を咲かせます。
花が終わる頃になると葉が大きく伸び、そのまま冬を越します。春になると葉は枯れ、夏の休眠期に入る花です」(小山さん)
ヒガンバナには毒がある!?
ヒガンバナには毒があるというのは本当でしょうか。
「本当です。鱗茎(りんけい)と呼ばれる球根の部分が特に強く毒の成分を含んでいます。毒はおもにアルカロイドで他の植物の生育を阻害するため、雑草対策として田んぼのあぜ道に多く植えられたようです。
同じ理由で、彼岸花の球根(正確にはヒガンバナの部位全て)には毒があるため、田んぼを荒らすネズミやモグラ・虫などがその鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ようにするため、あぜ道に植えて田んぼを守ったのです」(小山さん)
「本当です。鱗茎(りんけい)と呼ばれる球根の部分が特に強く毒の成分を含んでいます。毒はおもにアルカロイドで他の植物の生育を阻害するため、雑草対策として田んぼのあぜ道に多く植えられたようです。
同じ理由で、彼岸花の球根(正確にはヒガンバナの部位全て)には毒があるため、田んぼを荒らすネズミやモグラ・虫などがその鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ようにするため、あぜ道に植えて田んぼを守ったのです」(小山さん)
かつては非常食でもあった?
一方で飢饉のときなどの非常食だったとも聞きます。毒なのに食べられていたのでしょうか。
「ヒガンバナは有毒植物ですが、球根があるためデンプンを含んでいます。そこで球根をすりつぶし何度も水にさらして毒を抜くことで、食用にもなります。
飢饉など食料の確保が難しい時期に食されたようで、団子、雑穀と混ぜて食べられたようです」(小山さん)
「ヒガンバナは有毒植物ですが、球根があるためデンプンを含んでいます。そこで球根をすりつぶし何度も水にさらして毒を抜くことで、食用にもなります。
飢饉など食料の確保が難しい時期に食されたようで、団子、雑穀と混ぜて食べられたようです」(小山さん)
ヒガンバナは赤色だけじゃない?
ヒガンバナといえば真っ赤な色が思い浮かびますが、白いヒガンバナもあるといいます。
「リコリス(ヒガンバナの園芸品種)の花色は赤だけでなく、白、桃、橙などさまざまです。ヒガンバナの別名は他にも数百~千ほどあるともいわれていますが、正確な数はわかりません。
これは私見ですが、全国で見ることができ、花の咲き方や咲く場所が独特で、有毒であることなどから、地方によってさまざまな名前で呼ばれているのだと思います。
つまり、それだけ人目につきやすく、人々が暮らす生活圏の間近にあり、気になる花だったからではないでしょうか」(小山さん)
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉に代表されるように、お彼岸は季節の大きな変わり目です。今年も路傍に咲くヒガンバナに秋の気配を感じてみてはいかがでしょう。
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「リコリス(ヒガンバナの園芸品種)の花色は赤だけでなく、白、桃、橙などさまざまです。ヒガンバナの別名は他にも数百~千ほどあるともいわれていますが、正確な数はわかりません。
これは私見ですが、全国で見ることができ、花の咲き方や咲く場所が独特で、有毒であることなどから、地方によってさまざまな名前で呼ばれているのだと思います。
つまり、それだけ人目につきやすく、人々が暮らす生活圏の間近にあり、気になる花だったからではないでしょうか」(小山さん)
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉に代表されるように、お彼岸は季節の大きな変わり目です。今年も路傍に咲くヒガンバナに秋の気配を感じてみてはいかがでしょう。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)くま吉さん