熱帯低気圧が発達
南シナ海で「台風7号」発生の可能性
2022/08/08 16:50 ウェザーニュース
8月8日(月)15時現在、南シナ海で熱帯低気圧が発達中です。気象庁はこの熱帯低気圧について、24時間以内に台風に発達する見込みとの情報を発表しました。
次に台風が発生すれば7月31日に沖縄本島付近で発生した台風6号以来となり、台風7号と呼ばれることになります。
この台風は今後、南シナ海を北北東に進み、西よりに進路を変えて中国の華南に上陸する見込みです。日本には直接の影響がありません。
▼熱帯低気圧 8月8日(月)15時現在
中心位置 南シナ海
移動 ほとんど停滞
中心気圧 1000 hPa
最大風速 15 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 23 m/s
顕著な発達ない予想 西日本は雨が強まるおそれ
この熱帯低気圧は発達して台風になる可能性が高くなっていますが、最盛期の最大風速は20m/s程度と予報されていて、顕著に発達はしないものとみられます。
まだ、進路の誤差が大きく信頼度は高くないものの、今週後半に九州の南から奄美・沖縄周辺を通って、東シナ海へ進む見込みです。
週末にかけて九州や四国の太平洋側には断続的に湿った空気が流れ込むため、強い雨が降りやすくなる予想です。陸地に近いところを通ると、熱帯低気圧の周辺の雨雲も陸地にかかって、雨量はさらに増えることが懸念されます。
高気圧の勢力などによって、進路が変化しますので、今後の最新情報に注意するようにしてください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
東京都 13 %
沖縄県大東島地方 1 %
※東京都は小笠原諸島、伊豆諸島を含む
南シナ海では台風15号が発生
南シナ海では別の熱帯低気圧が発達中で、気象庁はこの熱帯低気圧についても24時間以内に台風に発達する予想と発表しています
先に台風となった方が「台風15号」と呼ばれることになり、連続して「台風16号」も発生する可能性があると言えます。
8月の平年の発生数は5.7個
平年の台風発生数
次に台風が発生すると、8月の1つ目の台風となり、「台風7号」と呼ばれることになります。
8月の台風発生数の平年値は5.7個で、例年台風の発生が一番多い時期です。
これからの本格的な台風シーズンに備えて、日ごろから確認しておくことが必要です。