台風6号は東シナ海を北上 沖縄は激しい雨に警戒
台風5号は熱帯低気圧に
2022/08/01 07:35 ウェザーニュース
8月1日(月)6時現在、台風6号(トローセス)は九州の西の東シナ海を北に進んでいます。このあとは徐々に勢力を弱め、今夜には熱帯低気圧に変わる見込みです。
沖縄では台風が遠ざかったものの南からは暖かく湿った空気が次々に流れ込み、雨の降りやすい状態が続きます。発達した雨雲の下では激しい雨が降り、雷雨となることもある見込みです。河川や用水路の増水、道路冠水などに警戒してください。
▼台風6号 8月1日(月)6時現在
中心位置 九州の西
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北 30 km/h
中心気圧 998 hPa
最大風速 18 m/s
最大瞬間風速 25 m/s
沖縄を中心に激しい雨のおそれ
台風6号は中心よりも南側で雨雲が発達しており、沖縄本島付近に次々と流れ込んでいます。久米島では15時50分までの1時間に、55.0mmの非常に激しい雨を観測しました。
台風6号は今後も北上を続け、明日8月1日(月)朝には熱帯低気圧に変わる見込みです。ただ、沖縄県には活発な雨雲の流れ込みやすい状態が続き、断続的に強い雨が降ります。明日にかけて局地的な激しい雨や大雨による低地の浸水や土砂災害、河川の増水・氾濫に注意・警戒をしてください。
西日本も四国太平洋側や九州で台風が運び込む湿った空気の影響を受け、局地的に活発な雨雲が通過中です。明日はだんだんと雨雲が少なくなる見込みですが、これまでの雨で地盤が緩んでいるおそれもあるため、急な斜面など危険な場所には近づかないようにしてください。
台風5号は熱帯低気圧に
また、台風5号(ソングダー)は今日8月1日(月)3時に黄海で熱帯低気圧に変わりました。
週中頃にかけては北日本で大雨のおそれ
8月3日(水)9時までの12時間予想降水量と予想天気図
今日8月1日(月)3時に台風5号(ソングダー)は黄海で熱帯低気圧に変わりました。
ただ、台風が持ち込んだ湿った空気の影響で朝鮮半島から日本海で前線の活動が活発になり、3日(水)にかけて北日本などで大雨となるおそれがあります。
まだ予測の不確実性が大きい状況ですが、場合によっては災害が発生するような雨となる可能性もあるため、こまめに最新の情報を確認してください。
7月の平年の発生数は3.7個
2022年は4月に台風1号・台風2号が、6月末に台風3号が、7月1日に台風4号が発生していて、台風5号はおよそ4週間ぶりの台風発生となりました。
7月の台風発生数の平年値は3.7個ですので、今年はまだ2つのためややスローペースです。これからは台風の発生が一気に増える時期といえますので、台風情報を随時ご確認いただき、台風への備えを進めてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風6号の名前「トローセス(Trases)」はカンボジアが提案した名称で、キツツキという意味の言葉から名付けられています。