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西日本で局地的に猛烈な雨 午後は東海でも大雨に警戒

2022/07/05 08:52 ウェザーニュース

今日5日(火)早朝に長崎県に上陸した台風4号や湿った空気の影響で、九州から近畿で局地的に雨が激しく降っています。記録的短時間大雨情報も相次いで発表されており、警戒が必要です。

記録的短時間大雨情報が相次ぐ

日本列島には南から非常に湿った空気が流れ込んでいて、今朝は西日本を中心に雨雲が発達しています。台風に近い九州には小さいながらも活発な雲があって、この雲が通過したタイミングで猛烈な雨となりました。

長崎県雲仙市付近では6時までの1時間に120mm以上、福岡県大牟田市付近と熊本県荒尾市付近では7時10分までの1時間に120mm以上の雨が降ったとして、記録的短時間大雨情報が発表されています。

九州の雨雲は弱まりつつあるものの、台風から離れた四国や紀伊半島には活発な雨雲の帯が形成されており、8時20分までの1時間には高知県黒潮町・佐賀で28.0mm、和歌山県串本町・潮岬で37.5mmの雨を観測しました。高知県内では降り始めからの雨量が500mmを超えている所があります。

8時20分の時点で鹿児島県、宮崎県、愛媛県に土砂災害警戒情報が発表中です。
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午後は東海で非常に激しい雨のおそれ

5日(火)夕方の雨雲の予想
四国から紀伊半島にかけては昼過ぎにかけて断続的に強い雨が降り、さらに雨量が増加する見込みです。すでに雨量が多くなっている所がありますので、災害の発生に警戒が必要となります。

紀伊半島付近の雨雲の帯は午後になると東海地方にかかり、静岡県内を中心に非常に激しい雨の降るおそれがあります。夕方から夜にかけてが雨のピークで、大規模な道路冠水や河川・用水路の増水・氾濫、土砂災害などの危険性が高まりますので、雨への対策は早めに進めるようにしてください。

関東でも今夜遅くから明日6日(水)の早朝にかけて、房総半島、三浦半島など南部の太平洋側や箱根・丹沢など西部で激しい雨の降る可能性があるため、警戒が必要です。

温帯低気圧になってからも影響は大きい

台風4号の予想進路図
台風4号は勢力が弱く、今日観測された最大風速は高知県室戸市・室戸岬で13.6m/s、佐賀県佐賀市・川副で13.0m/s、長崎県大村市で12.5m/sなど、アメダスの観測点で強風域に相当するような15m/s以上の強風を観測した所はありません。

その一方で、太平洋高気圧との間を吹く南寄りの風によって大量の水蒸気を日本付近に送り込んでおり、雨を降らせる力は非常に強くなっています。

また、温帯低気圧に性質を変えることで発達が進み、今夜から明日にかけては東海や関東など東日本の太平洋側で、台風だった時以上の強い風の吹くおそれがあります。温帯低気圧に変わっても全く油断はできず、むしろ影響が大きくなることも考えられますので、しっかりと警戒をしてください。
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