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九州・阿蘇山 未明から火山性微動の振幅が拡大

2022/05/02 08:55 ウェザーニュース

今日2日(月)7時15分、福岡管区気象台は臨時の火山の状況に関する解説情報を発表しました。

阿蘇山では今日の1時過ぎから火山性微動の振幅がやや大きくなり、中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅で、1.5マイクロメートル毎秒を超えています。

また、伸縮計の観測では火口方向のごくわずかな収縮の変動が認められる状況です。

火山性微動とは?

火山性微動とは、火山体またはその周辺で発生する火山性地震よりも継続時間の長い振動です。

地下のマグマや火山ガス、熱水などの流体の移動や振動が原因と考えられるものや、微小な地震が続けて発生したことによると考えられるものがあり、火山活動が活発化した時や火山が噴火した際に多く観測されます。

阿蘇山では今年2月に火山性微動の振幅が大きくなったため臨時の情報を発表し、その後、噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げられました。ただ、噴火には至らず、3月14日に噴火警戒レベル2、4月15日には噴火警戒レベル1に引き下げられています。

8時30分時点で噴火警戒レベル1を継続中です。2月に比べると火山性微動の振幅は小さいものの、今後の変化に注意が必要です。気象庁では今日2日(月)に現地調査を行うとしています。

引き続き火口内では噴出する土砂や火山灰、火山ガスに注意をしてください。
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