金星と木星が大接近
4月下旬から5月上旬、明け方の東の空で明けの明星の「金星」と「木星」が大接近します。明け方の空でも、特に明るい金星と木星の接近は目を引きそうです。
最接近は5月1日(日)で、0.2度(満月の見かけの直径4割程度)まで近づく、かなりの大接近となります。
最接近の前後数日間は、双眼鏡の同一視野内で見ることができるほど近づくので、晴れる日を狙い、少し早起きして金星と木星が寄り添う様子をお楽しみください。
なお、金星と木星の高度は約10度とかなり低いので、東の空が開けたところでの観察がおすすめです。
▼1日(日)の昇る時間(東京)
・金星 3:03
・木星 3:03
・太陽 4:50
最接近は5月1日(日)で、0.2度(満月の見かけの直径4割程度)まで近づく、かなりの大接近となります。
最接近の前後数日間は、双眼鏡の同一視野内で見ることができるほど近づくので、晴れる日を狙い、少し早起きして金星と木星が寄り添う様子をお楽しみください。
なお、金星と木星の高度は約10度とかなり低いので、東の空が開けたところでの観察がおすすめです。
▼1日(日)の昇る時間(東京)
・金星 3:03
・木星 3:03
・太陽 4:50
みずがめ座η(エータ)流星群が極大
5月6日(金)17時頃、みずがめ座η(エータ)流星群が活動の極大を迎えます。見頃は6日(金)と7日(土)の未明から明け方です。
みずがめ座η流星群の放射点(*)は午前1時頃に空に昇ってきますので、流星群の流れ星が出現し始めるのは日付が変わった後となります。
みずがめ座η流星群は、毎年5月のゴールデンウィーク終盤に活動の極大を迎える流星群です。母天体はオリオン座流星群と同じくハレー彗星(1P/Halley)で、流れる速度が速いのが特徴となります。
今年は月明かりの影響がなく、目にできる流星の数は見晴らしの良いところで1時間あたり10~15個ほどでの予想です。
流れ星は空全体に飛ぶので、広く見渡すように夜空を見上げて、流星観測をお楽しみください。
*流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点で、流星群に属する流れ星はこの点を中心に放射状に流れます。
みずがめ座η流星群の放射点(*)は午前1時頃に空に昇ってきますので、流星群の流れ星が出現し始めるのは日付が変わった後となります。
みずがめ座η流星群は、毎年5月のゴールデンウィーク終盤に活動の極大を迎える流星群です。母天体はオリオン座流星群と同じくハレー彗星(1P/Halley)で、流れる速度が速いのが特徴となります。
今年は月明かりの影響がなく、目にできる流星の数は見晴らしの良いところで1時間あたり10~15個ほどでの予想です。
流れ星は空全体に飛ぶので、広く見渡すように夜空を見上げて、流星観測をお楽しみください。
*流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点で、流星群に属する流れ星はこの点を中心に放射状に流れます。
5月の満月、アメリカでは“Flower Moon”
5月の月は、16日(月)13時14分頃に満月の瞬間を迎えます。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
The Old Farmer's Almanacによると、アメリカでは多くの花が咲くことにちなんで、5月の満月を「フラワームーン(Flower Moon/花月)」と呼ぶことがあるそうです。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
The Old Farmer's Almanacによると、アメリカでは多くの花が咲くことにちなんで、5月の満月を「フラワームーン(Flower Moon/花月)」と呼ぶことがあるそうです。
月が惑星に次々と接近
5月も未明から明け方は、南東から東の空で土星・火星・木星・金星が輝きます。火星・木星・金星は特に日々の動きが大きいので、お互いの距離の変化にも注目です。
5月22日(日)~27日(金)には、月が日々欠けながら、次々と惑星たちに接近していきます。月は22日(日)と23日(月)は土星と、25日(水)は火星と木星、27日(金)は金星に最接近するので注目です。
月と惑星で賑わう様子をお楽しみください。
▼各接近日の昇る時間(東京)
・22日(日) 月 0:10頃、土星 0:14頃
・23日(月) 月 0:47頃、土星 0:10頃
・25日(水) 月 1:45頃、火星 1:36頃、木星 1:40頃
・27日(金) 月 2:37頃、金星 2:42頃
5月22日(日)~27日(金)には、月が日々欠けながら、次々と惑星たちに接近していきます。月は22日(日)と23日(月)は土星と、25日(水)は火星と木星、27日(金)は金星に最接近するので注目です。
月と惑星で賑わう様子をお楽しみください。
▼各接近日の昇る時間(東京)
・22日(日) 月 0:10頃、土星 0:14頃
・23日(月) 月 0:47頃、土星 0:10頃
・25日(水) 月 1:45頃、火星 1:36頃、木星 1:40頃
・27日(金) 月 2:37頃、金星 2:42頃
月が金星を隠す"金星食"
5月27日(金)の13時頃~14時頃、月齢26の細い月が金星を隠す「金星食」が起こります。日本で金星食が見られるのは、昨年11月8日以来です。
金星は月の光っている側から潜入し、月の光っていない側から出現します。
金星は月の光っている側から潜入し、月の光っていない側から出現します。
今回「金星食」を見られるのは、鹿児島県南部~沖縄県、小笠原など一部の地域だけです。
なお、鹿児島県垂水市や宮崎県日南市など、上の画像のオレンジ線と黄線に挟まれたエリアでは、金星は完全には隠れずに一部分のみが月に隠されます。
今回の金星食は日中に起こるため肉眼での観測は難しいですが、双眼鏡や望遠鏡を使うと観察することができます。観測する際は誤って太陽を見てしまわないよう十分に注意してください。
なお、鹿児島県垂水市や宮崎県日南市など、上の画像のオレンジ線と黄線に挟まれたエリアでは、金星は完全には隠れずに一部分のみが月に隠されます。
今回の金星食は日中に起こるため肉眼での観測は難しいですが、双眼鏡や望遠鏡を使うと観察することができます。観測する際は誤って太陽を見てしまわないよう十分に注意してください。
火星と木星が大接近
5月下旬から6月上旬頃、未明から明け方の東南東の空で、火星と木星が大接近します。
最接近は5月30日(月)頃で、1度未満まで近づく見込みです。また、前後数日間は双眼鏡の同一視野内で火星と木星の姿を見ることができます。
肉眼で見ることができるので、少し夜更かしをするか早起きをして、火星と木星が寄り添う姿をお楽しみください。
▼30日(月)の昇る時間(東京)
・火星 1:26
・木星 1:23
・太陽 4:27
最接近は5月30日(月)頃で、1度未満まで近づく見込みです。また、前後数日間は双眼鏡の同一視野内で火星と木星の姿を見ることができます。
肉眼で見ることができるので、少し夜更かしをするか早起きをして、火星と木星が寄り添う姿をお楽しみください。
▼30日(月)の昇る時間(東京)
・火星 1:26
・木星 1:23
・太陽 4:27
参考資料など
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
『月刊星ナビ』アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
『月刊星ナビ』アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp/