火星と土星が大接近
4月上旬は明け方の空で「火星」「土星」「金星」の姿を見ることができます。
火星と土星はどんどん近づき、5日(火)明け方に最接近する予想です。今回は火星と土星が0.5度(満月の見かけ直径程度)まで近づく大接近となります。
火星と土星の明るさはほとんど同じです。火星は赤っぽく、土星は白っぽく見えるので、色の違いにも注目してみてください。
惑星の見える空の位置は高くないため、東南東が開けた場所からの観測がおすすめです。火星と土星が見つけづらい場合は、左下で輝く非常に明るい金星を目印にして探してみてください。
▼5日(火)の昇る時間(東京)
火星 3:11頃
土星 3:10頃
金星 3:23頃
太陽 5:23頃
火星と土星はどんどん近づき、5日(火)明け方に最接近する予想です。今回は火星と土星が0.5度(満月の見かけ直径程度)まで近づく大接近となります。
火星と土星の明るさはほとんど同じです。火星は赤っぽく、土星は白っぽく見えるので、色の違いにも注目してみてください。
惑星の見える空の位置は高くないため、東南東が開けた場所からの観測がおすすめです。火星と土星が見つけづらい場合は、左下で輝く非常に明るい金星を目印にして探してみてください。
▼5日(火)の昇る時間(東京)
火星 3:11頃
土星 3:10頃
金星 3:23頃
太陽 5:23頃
4月の満月、アメリカでは“Pink Moon”
4月の月は、17日(日)3時55分頃に満月の瞬間を迎えます。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
The Old Farmer's Almanacによると、アメリカでは4月の満月を「ピンクムーン(Pink Moon/桃色月)」と呼ぶことがあるそうです。
シバザクラのような鮮やかなピンク色の花が咲く頃という意味だそうで、実際に月がピンク色に見えるわけではありません。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
The Old Farmer's Almanacによると、アメリカでは4月の満月を「ピンクムーン(Pink Moon/桃色月)」と呼ぶことがあるそうです。
シバザクラのような鮮やかなピンク色の花が咲く頃という意味だそうで、実際に月がピンク色に見えるわけではありません。
4月こと座流星群が活動ピーク
4月23日(土)4時頃、4月こと座流星群の活動が極大を迎える予想です。極大時刻は明け方のため、23日(土)未明から明け方にかけてが見頃となります。
出現数は控えめの流星群で、今回は下弦前の半月も空に昇っているため、見られる流星数はピーク時で1時間に5個程度となりそうです。
流れる数は少ないですが、明るい流星の割合が高い流星群のため、目にできれば印象に残るかもしれません。見えたらラッキー!と思うくらいの気持ちで、気軽に空を見上げてみてください。
※流星群の活動期間 4月16日頃〜25日頃
※流星は夜空のどこにでも現れますので、月明かりを直接視界に入れないようにしつつ、できるだけ空を広く見るようにしましょう。
出現数は控えめの流星群で、今回は下弦前の半月も空に昇っているため、見られる流星数はピーク時で1時間に5個程度となりそうです。
流れる数は少ないですが、明るい流星の割合が高い流星群のため、目にできれば印象に残るかもしれません。見えたらラッキー!と思うくらいの気持ちで、気軽に空を見上げてみてください。
※流星群の活動期間 4月16日頃〜25日頃
※流星は夜空のどこにでも現れますので、月明かりを直接視界に入れないようにしつつ、できるだけ空を広く見るようにしましょう。
月が惑星たちに次々と接近
明け方は、4月上旬から土星・火星・金星が輝きますが、下旬になると木星も姿を現して一段と賑やかになります。
南東から東の方角に、空の高い方から順に土星(約1等)、火星(約1等)、金星(約マイナス4等)、木星(約マイナス2等)が並ぶ光景は見ものです。
4月25日(月)~28日(木)には、細い月が次々と惑星たちに接近します。月は25日(月)に土星、26日(火)に火星、27日(水)に金星、28日(木)に木星に最も近づくため注目です。
東から南東の方角が開けたところからお楽しみください。
▼各接近日の昇る時間(東京)
・25日(月) 月 2:10頃、土星 1:56頃
・26日(火) 月 2:44頃、火星 2:33頃
・27日(水) 月 3:14頃、金星 3:07頃
・28日(木) 月 3:41頃、木星 3:13頃
南東から東の方角に、空の高い方から順に土星(約1等)、火星(約1等)、金星(約マイナス4等)、木星(約マイナス2等)が並ぶ光景は見ものです。
4月25日(月)~28日(木)には、細い月が次々と惑星たちに接近します。月は25日(月)に土星、26日(火)に火星、27日(水)に金星、28日(木)に木星に最も近づくため注目です。
東から南東の方角が開けたところからお楽しみください。
▼各接近日の昇る時間(東京)
・25日(月) 月 2:10頃、土星 1:56頃
・26日(火) 月 2:44頃、火星 2:33頃
・27日(水) 月 3:14頃、金星 3:07頃
・28日(木) 月 3:41頃、木星 3:13頃
水星が東方最大離角、今年一番の見頃
4月29日(金)に、水星が東方最大離角を迎えます。今年一番の観測チャンスとなるため、日の入り後の西北西の低空に注目です。
水星の高度は日の入り30分後(東京)で、4月29日(金)が最も高く13度台、4月20日~5月7日(土)の期間でも10度を超える見込みです。他の地域でも、昇る高度に大きな違いはありません。
水星は地球よりも内側を公転する内惑星で、地球から見ると常に太陽に近い方向に見えます。このため、日の入り後の西の低空か日の出前の東の低空にしか現れず、観測しづらい惑星です。
今回は地球から見て水星が太陽の最も東にくる「東方最大離角」となるため、日の入り後の西北西の方角に、普段よりも空の高い位置に昇ります。
西の方角が開けた場所からお楽しみください。
▼29日(金)の沈む時間(東京)
水星 20:12頃
太陽 18:26頃
水星の高度は日の入り30分後(東京)で、4月29日(金)が最も高く13度台、4月20日~5月7日(土)の期間でも10度を超える見込みです。他の地域でも、昇る高度に大きな違いはありません。
水星は地球よりも内側を公転する内惑星で、地球から見ると常に太陽に近い方向に見えます。このため、日の入り後の西の低空か日の出前の東の低空にしか現れず、観測しづらい惑星です。
今回は地球から見て水星が太陽の最も東にくる「東方最大離角」となるため、日の入り後の西北西の方角に、普段よりも空の高い位置に昇ります。
西の方角が開けた場所からお楽しみください。
▼29日(金)の沈む時間(東京)
水星 20:12頃
太陽 18:26頃
参考資料など
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
『月刊星ナビ』アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
『月刊星ナビ』アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp/