土星と水星が大接近
3月は明け方の空に「土星」が見えるようになってきます。3月はじめ頃には、明け方の東南東の低空で「土星」と「水星」が大接近します。最接近は3日(木)で、水星と土星は1度未満まで近づく予想です。
日の出30分前の高度が約5度と非常に低いので、東南東の地平線が開けたところからお楽しみください。
観測には双眼鏡があると便利で、最接近する3日(木)の前後数日間は、双眼鏡の同一視野内で見ることができます。
視線を右上にずらせば金星と火星の姿も楽しめます。
▼3日(木)の昇る時間(東京)
土星 5:10頃
水星 5:13頃
太陽 6:09頃
金星 3:39頃
火星 4:00頃
日の出30分前の高度が約5度と非常に低いので、東南東の地平線が開けたところからお楽しみください。
観測には双眼鏡があると便利で、最接近する3日(木)の前後数日間は、双眼鏡の同一視野内で見ることができます。
視線を右上にずらせば金星と火星の姿も楽しめます。
▼3日(木)の昇る時間(東京)
土星 5:10頃
水星 5:13頃
太陽 6:09頃
金星 3:39頃
火星 4:00頃
金星と火星が接近
3月の明け方の空では、2月に最大光度を迎えた「金星」が非常に明るく輝きます。さらに火星の昇る時間が段々と早くなり、16日(水)には火星と金星が最接近します。
最接近する16日(水)の火星の明るさは1.6等、金星の明るさはマイナス4.5等です。金星は火星の約190倍も明るいので、観測の際は金星を目印にして、右下に佇む火星の姿も探してみてください。
16日(水)の明け方には、地平線の付近に土星の姿も見ることができます。土星も日に日に昇る時間が早くなり、3月末から4月上旬には火星と金星に接近していくので注目です。
▼16日(水)の昇る時間(東京)
金星 3:33頃
火星 3:42頃
土星 4:23頃
太陽 5:51頃
最接近する16日(水)の火星の明るさは1.6等、金星の明るさはマイナス4.5等です。金星は火星の約190倍も明るいので、観測の際は金星を目印にして、右下に佇む火星の姿も探してみてください。
16日(水)の明け方には、地平線の付近に土星の姿も見ることができます。土星も日に日に昇る時間が早くなり、3月末から4月上旬には火星と金星に接近していくので注目です。
▼16日(水)の昇る時間(東京)
金星 3:33頃
火星 3:42頃
土星 4:23頃
太陽 5:51頃
3月の満月、英語で”Worm Moon”
3月の月は、18日(金)16時18分頃に満月の瞬間を迎えます。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。
3月の満月は“Worm Moon(イモムシ月)”です。暖かくなって地面からミミズ(Earthworm)が出てくるころ、またはカブトムシの幼虫(Worm)が木から出てくるころ、という意味で名付けられているようです。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。
3月の満月は“Worm Moon(イモムシ月)”です。暖かくなって地面からミミズ(Earthworm)が出てくるころ、またはカブトムシの幼虫(Worm)が木から出てくるころ、という意味で名付けられているようです。
金星が西方最大離角
20日(日)には、金星が「西方最大離角」を迎えます。
最大離角とは、地球よりも内側を公転する内惑星(水星や金星)が、地球から見て最も太陽から離れる角度に位置することをいいます。地球から見て内惑星が太陽のもっとも東にあるときを東方最大離角、また反対に最も西にあるときを西方最大離角といいます。
金星は2月後半に約25度(東京での日の出時)の高度に昇ったのをピークに、3月はわずかに高度を下げながら輝きます。春の夕方や秋の明け方で起こる最大離角では、金星の高度は40度にも達しますが、春の明け方に迎える最大離角ではそれほど高く上がりません。
金星は非常に明るく見つけやすいので、晴れた日の明け方は金星の姿を探して空を見上げてみてください。
▼20日(日)の昇る時間(東京)
金星 3:31頃
太陽 5:45頃
最大離角とは、地球よりも内側を公転する内惑星(水星や金星)が、地球から見て最も太陽から離れる角度に位置することをいいます。地球から見て内惑星が太陽のもっとも東にあるときを東方最大離角、また反対に最も西にあるときを西方最大離角といいます。
金星は2月後半に約25度(東京での日の出時)の高度に昇ったのをピークに、3月はわずかに高度を下げながら輝きます。春の夕方や秋の明け方で起こる最大離角では、金星の高度は40度にも達しますが、春の明け方に迎える最大離角ではそれほど高く上がりません。
金星は非常に明るく見つけやすいので、晴れた日の明け方は金星の姿を探して空を見上げてみてください。
▼20日(日)の昇る時間(東京)
金星 3:31頃
太陽 5:45頃
月と惑星たちが接近
3月の明け方の空では金星と火星が並び、下旬になると土星も高度を上げて合流します。29日(火)には、金星と土星は約2度まで接近するので注目です。
28日(月)から29日(火)には、新月前の細い月が、金星・火星・土星で形作られるトライアングルの近くを通り過ぎていきます。東南東の方角が開けたところから、惑星と月で賑わう空をお楽しみください。
▼昇る時間(東京)
・28日(月)
金星 3:27頃 火星 3:24頃 土星 3:40頃 月 3:28頃 太陽 5:34頃
・29日(火)
金星 3:27頃 火星 3:23頃 土星 3:36頃 月 4:08頃 太陽 6:13頃
>>アプリで星空・天文情報を見る
28日(月)から29日(火)には、新月前の細い月が、金星・火星・土星で形作られるトライアングルの近くを通り過ぎていきます。東南東の方角が開けたところから、惑星と月で賑わう空をお楽しみください。
▼昇る時間(東京)
・28日(月)
金星 3:27頃 火星 3:24頃 土星 3:40頃 月 3:28頃 太陽 5:34頃
・29日(火)
金星 3:27頃 火星 3:23頃 土星 3:36頃 月 4:08頃 太陽 6:13頃
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参考資料など
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
『月刊星ナビ』アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
『月刊星ナビ』アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp/