雪の結晶から大気の状態がわかる
世界で初の人工雪の結晶をつくることに成功した中谷宇吉郎博士は、「雪は天から送られた手紙」である、と表現しました。
私たちが地上で見る雪の結晶の形から、それらが生成された時の大気の状態がある程度わかります。
例えば、雪の結晶としてよく知られている6本の枝の様な形をした「樹枝状」の結晶は、図を参考にすると、水蒸気量は多めで氷点下15℃前後の環境で成長したもの、となります。
私たちが地上で見る雪の結晶の形から、それらが生成された時の大気の状態がある程度わかります。
例えば、雪の結晶としてよく知られている6本の枝の様な形をした「樹枝状」の結晶は、図を参考にすると、水蒸気量は多めで氷点下15℃前後の環境で成長したもの、となります。
雪の結晶から今日の雪を読み解く
今日の関東の雪の結晶は、とけて種類の判別が難しいものが多くなりました。その中でも判別がついた結晶の種類は、「樹枝状」「扇形」「薄い角板」が多く、上空のー10℃以下のところで作られた雪の結晶だったようです。空気中の水蒸気が多い時にできる結晶であることから、上空の水分が多かったことがわかりました。
また、雪の結晶がキレイな形のまま観察するには、今日は朝から地上付近の気温と湿度が高すぎる状態でした。実際に、今日関東南部で降った雪は水分の多い雪質だったことと対応しています。
このように結晶の種類の変化から上空の気象環境を把握して、結晶のとけ具合から地上での雪質を読み解くこともできます。
また来週も関東で雪の可能性があります。もし雪が降ってきたら、雪の結晶の形を観察して「天からの手紙」を読んでみてください。
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また、雪の結晶がキレイな形のまま観察するには、今日は朝から地上付近の気温と湿度が高すぎる状態でした。実際に、今日関東南部で降った雪は水分の多い雪質だったことと対応しています。
このように結晶の種類の変化から上空の気象環境を把握して、結晶のとけ具合から地上での雪質を読み解くこともできます。
また来週も関東で雪の可能性があります。もし雪が降ってきたら、雪の結晶の形を観察して「天からの手紙」を読んでみてください。
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