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阿蘇山で火山性微動の振幅が拡大 噴火警戒レベルは2を継続

2022/02/24 07:33 ウェザーニュース

今日26日(水)17時20分、福岡管区気象台は臨時の火山の状況に関する解説情報を発表しました。

阿蘇山では今日の16時頃から火山性微動の振幅が大きくなり、中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅で、一時的に6マイクロメートル毎秒を超えるなど大きな状態で推移しています。

火山性微動とは?

火山性微動とは、火山体またはその周辺で発生する火山性地震よりも継続時間の長いものです。

地下のマグマや火山ガス、熱水などの流体の移動や振動が原因と考えられるものや、微小な地震が続けて発生したことによると考えられるものがあり、火山活動が活発化した時や火山が噴火した際に多く観測されます。

阿蘇山では今年の10月13日に火山性微動の振幅が大きくなり、同月20日には火砕流を伴う噴火が発生し、警戒レベルは3の入山規制に引き上げられました。その後は噴火がなく、火山性微動の振幅が小さくなったことなどから、11月18日に噴火警戒レベルが2に引き下げられています。

現在、阿蘇山の噴火警戒レベルは「2」で変化はありません。火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性があり、火山ガスにも注意をしてください。
» 阿蘇山の火山情報