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気象庁の雨雲レーダーが点検で休止 「ユーザー投稿」で雨を把握

2021/12/16 13:52 ウェザーニュース

今日12月16日(金)10時頃から、気象庁の「福岡レーダー」が点検のため運用を休止しています。しかし、今日は前線による雨雲が通過しており、九州では午前中のうちに雨が降り始めました。気象庁の雨雲レーダーでは、休止のタイミングを境に、長崎県周辺の弱い雨雲や、五島列島周辺の発達した雨雲のエコーが消えてしまいました。

ウェザーニュースではアプリ利用者の天気報告により、周辺での雨の状況を伝えることができ、その天気報告を雨雲の予測に用いることで表示させることができています。

点検のタイミングで一気に雨雲減少

気象庁HP 雨雲の動き
10時05分から長崎県周辺の雨雲が少なく表示されているのがわかる
レーダーの点検が始まる前には、九州北部の広範囲で雨が降っており、雨雲レーダーにも雨雲が映っていました。ただ、点検のタイミングを境に長崎県周辺の雨雲が消えてしまったのが、気象庁HPの雨雲の動きを見てもわかります。

ウェザーニュースではアプリのユーザーから天気の投稿を募集していて、記事冒頭にある画像を見ると、レーダーの表示が消えてしまった長崎県周辺や五島列島でも、雨が降っている状況がわかります。

ウェザーニュースのアプリでは、周囲のユーザーからの雨の報告を確認することができ、雨雲アラームなどのサービスも問題なく受け取ることができました。

レーダーの予想にも影響 雨が止むように見えてしまう

気象庁HP 雨雲の動き 13時から14時にかけての予想
1つのレーダーが休止していても、近隣のレーダーがほとんどの部分を補完することは可能ですが、今回は他のレーダーで補完しにくい場所でちょうど雨が降っていたため、雨雲レーダーから表示が消えてしまったと考えられます。
>>雨が降っているのにレーダーに雨雲が映っていないのはなぜ?

そのため、気象庁HPなどでは雨雲が欠けた状態でこのあとの予想を表示しているため、1時間先までの雨雲の動きの予想を見ると福岡周辺などでは雨が止んでしまうように映っています。

ユーザー投稿を活かし、天気情報を届ける

アプリウェザーニュース 雨雲レーダータブ 雨雲の動き 14時にかけての予想
一方、ウェザーニュースの雨雲レーダーでは、「ユーザー投稿などを反映した解析値」を元にして雨雲の予測を提供しているため、1時間先などこのあとの予想についても、レーダーが休止している時でも通常と変わらず使用できるのです。

このように、ウェザーニュースアプリのような「ユーザー報告」を活かした天気予報は、レーダー休止時にも精度の低下を抑え、天気情報を受け取ることができるものとなっています。
>>27時間先までの雨雲レーダーをアプリで見る

(※アニメーションが表示されない場合はオリジナルサイトの記事からご覧ください)