台風21号(ニヤトー)
小笠原諸島・父島など強風域に
2021/12/03 19:57 ウェザーニュース
12月3日(金)18時現在、大型で非常に強い勢力の台風21号(ニヤトー)は、小笠原近海を北東に進んでいます。父島などが風速15m/s以上の強風域に入っています。
台風は4日(土)午前中に、父島に最も近づく予想です。小笠原諸島では、高波や強風、大雨に注意してください。
▼台風21号 12月3日(金)18時
中心位置 小笠原近海
大きさ階級 大型
強さ階級 非常に強い
移動 北東 40 km/h
中心気圧 935 hPa
最大風速 50 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 70 m/s
小笠原諸島では大雨や強風に注意
台風21号はこの先勢力を落としながら、小笠原諸島の南東の海上を進む見込みです。
民間人の居住する父島や母島では、台風の直撃は受けないものの、停滞前線の影響で一時的に雨が強まることがあります。強風や大雨に注意してください。
既に発生している台風6号は、今日19日(月)から今週中頃にかけて沖縄に接近する可能性があり、大きな影響を与えるおそれがあるため警戒してください。
さらに、これらとは別に、日本の南では新たな熱帯低気圧が発生する可能性があります。現時点では衛星画像などにその兆候は見られませんが、世界各国の気象シミュレーションモデルを比較すると、熱帯低気圧の発生を示唆するものが多くなっています。こちらも新しい情報が入りましたらお伝えします。
今年は平年より台風発生は少なめ
平年の台風発生数
平年の年間台風発生数は25.1個ですので、今年の発生数は平年よりも少ないペースとなっています。
なお、台風21号は今年11月に入ってから初めての台風発生となり、11月の台風発生数の平年値は2.2個ですので、平年よりも少ないペースです。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風21号の名前「ニヤトー(Nyatoh)」はマレーシアが提案した名称で、木の名前が由来です。