24時間以内に台風発生の可能性
次に発生すると「台風21号」
2021/11/29 22:13 ウェザーニュース
11月29日(月)21時現在、マリアナ諸島で熱帯低気圧が発達中です。気象庁はこの熱帯低気圧について、24時間以内に台風に発達する見込みとの情報を発表しました。次に台風が発生すると「台風21号」と呼ばれます。
この熱帯低気圧は小笠原諸島の南を北東に進む予想です。小笠原諸島ではこの熱帯低気圧や停滞前線の影響を受けて、雨が強まる可能性があるため注意してください。
▼熱帯低気圧 11月29日(月)21時
中心位置 マリアナ諸島
移動 西 20 km/h
中心気圧 1004 hPa
最大風速 15 m/s
最大瞬間風速 23 m/s
暴風域を伴い日本の南へ北上
気象庁の予報では、この熱帯低気圧は5日先の28日(木)21時には日本の南にあって、中心気圧は970hPa、中心付近の最大風速は35m/sで、暴風域を伴った強い台風に発達していると予想されています。
世界各国の気象シミュレーションモデルを比較すると、この熱帯低気圧は来週にかけて小笠原近海を通って日本の東へ北上する進路をとると予測しているものが多くなっています。
週後半に小笠原諸島に風雨や波の影響をもたらすおそれがあるため、今後の情報に注意してください。
また、予報円が大きいことは、位置の誤差が大きいことを示しています。一方で、各シミュレーションを比較すると、主に進行速度の誤差が大きく、進路の誤差は比較的が小さくなっています。つまり、予報円の中でも“横幅”は限定的であり、本州方面へ風雨の影響が出る可能性は比較的小さいと考えられます。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
東京都 13 %
沖縄県大東島地方 1 %
※東京都は小笠原諸島、伊豆諸島を含む
南シナ海では台風15号が発生
南シナ海では別の熱帯低気圧が発達中で、気象庁はこの熱帯低気圧についても24時間以内に台風に発達する予想と発表しています。
先に台風となった方が「台風15号」と呼ばれることになり、連続して「台風16号」も発生する可能性があると言えます。
11月の平年の発生数は2.2個
平年の台風発生数
今年11月に入ってからはまだ台風が発生していません。11月の台風発生数の平年値は2.2個ですので、平年よりも少ないペースです。
なお、平年の年間台風発生数は25.1個ですので、今年の発生数は平年よりも少ないペースとなっています。