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台風の「大きさ」「強さ」 進路の予報円との違い 「超大型」の台風とは?

2021/10/08 16:11 ウェザーニュース

台風情報を見聞きしていると「大型で非常に強い台風」「猛烈な勢力」「超大型の台風」などの表現が出てきます。

これらは台風の階級(ランク)を表しています。「大きさ」と「強さ」の2種類の階級がありますが、何を基準として決められているかご存知ですか?

大きさは強風域のサイズ 超大型>大型>無印

台風の大きさは小さい方から順に「階級なし」「大型」「超大型」の3段階に分けられます。

これらは、風速15m/s以上の「強風域」の半径によって分類され、強風域の半径が500km以上800km未満だと「大型」、半径が800km以上だと「超大型」と分類されます。

それぞれの半径を日本列島の大きさと比較すると、大型では本州がまるごと覆われるほど、超大型では北海道から九州までが覆われるほどに匹敵します。

一方で、「大きいから勢力が強い」と言うことは出来ません。勢力は「強さ」の階級で知ることが出来ます。

強さは最大風速 猛烈な>非常に強い>強い>無印

台風の強さ階級
台風の強さは勢力とも呼ばれ、弱い方から順に「階級なし」「強い」「非常に強い」「猛烈な」の4段階に分けられます。

これらは、最大風速(10分間平均風速)によって分類され、33m/s以上44m/s未満だと「強い」、44m/s以上54m/s未満だと「非常に強い」、54m/s以上だと「猛烈な」強さと分類されます。

また、「強風域」は風速15m/s以上の風が吹く範囲、「暴風域」は風速25m/s以上の風が吹く範囲を示します。

これらは平均風速ですので、瞬間的にはこの1.5倍から2倍程度の風が吹くこともあります。
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予報円は「強さ」や「大きさ」とは関係ない

予報円の見方
大きさや強さの階級は、台風の進路図では知ることが出来ません。

台風の進路に示される「予報円」の大きさは、台風の強さや大きさを示しているのではなく、進路の不確実さを表しています。

予報円は、台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示していますので、この円が小さいと予報の信頼度が高い、この円が大きいと予報の信頼度が低いと読み取ることが出来ます。
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台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。
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参考資料など

【参考・参照元】
気象庁「台風の大きさと強さ」http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-3.html
JAXA「台風・ハリケーン強さ比較」http://www.eorc.jaxa.jp/TRMM/data/trmmxge/images/TyphoonLevel.pdf