南シナ海の熱帯低気圧が台風に発達か 台風発生すると「台風17号」
2021/10/07 10:21 ウェザーニュース
10月7日(木)9時現在、南シナ海で熱帯低気圧が発達中です。気象庁はこの熱帯低気圧について、24時間以内に台風に発達する見込みとの情報を発表しました。次に台風が発生すると「台風17号」と呼ばれます。
南シナ海を北上し、その後は西進する可能性が高くなっています。日本への影響はない見込みです。
▼熱帯低気圧 10月7日(木)9時
中心位置 南シナ海
移動 ほとんど停滞
中心気圧 996 hPa
最大風速 15 m/s
最大瞬間風速 23 m/s
暴風域を伴い日本の南へ北上
気象庁の予報では、この熱帯低気圧は5日後の28日(火)15時には日本の南にあって、中心気圧は935hPa、中心付近の最大風速は50m/sで、暴風域を伴った非常に強い台風に発達していると予想されています。
世界各国の気象シミュレーションモデルを比較すると、この熱帯低気圧は来週にかけて小笠原近海を通って日本の東を北上する進路をとると予測しているものが多くなっています。ただ、西寄りの進路をとるシミュレーション結果もあり、不確実性が高い状況と言えます。
進路次第では本州方面に影響を及ぼすことも考えられるため、今後の情報に注意してください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
東京都 8 %
大東島地方 4 %
奄美地方 2 %
宮崎県 1 %
鹿児島県本土 1 %
沖縄本島地方 1 %
※東京都は小笠原諸島、伊豆諸島を含む
南シナ海では台風15号が発生
南シナ海では別の熱帯低気圧が発達中で、気象庁はこの熱帯低気圧についても24時間以内に台風に発達する予想と発表しています。
先に台風となった方が「台風15号」と呼ばれることになり、連続して「台風16号」も発生する可能性があると言えます。
10月の平年の発生数は3.4個
平年の台風発生数
もし次に台風が発生すると、およそ10日ぶりの台風発生で、「台風17号」と呼ばれることになります。
先月の台風発生数は4個で、平年よりもやや少なくなりました。10月の台風発生数の平年値は3.4個で、8月や9月に比べると少なくなります。
その一方で、強い勢力のまま上陸するケースが多く、油断の出来ない時期といえます。引き続きしっかり台風への備えを行うようにしてください。