facebook line twitter mail

台風14号は近畿に再上陸へ 別の低気圧の影響も加わり広範囲で荒天

2021/09/18 06:23 ウェザーニュース

18日(土)5時現在、台風14号(チャンスー)は紀伊水道付近を東進しています。九州、四国を進んできましたが、まもなく近畿地方に上陸する見込みです。

今後は温帯低気圧に変わりながら東進を続け、18日(土)午後には東海道沖で温帯低気圧に変わる見込みです。

▼台風14号 9月18日(土)5時現在
 中心位置   和歌山市の南西約40km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     東 35 km/h
 中心気圧   994 hPa
 最大風速   23 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 35 m/s
>> 最新の台風情報

近畿や東海、関東に活発な雨雲かかる

台風の中心よりも東側に活発な雨雲が広がっていて、18日(土)5時までの1時間には、三重県熊野市の熊野新鹿で73.5mmの非常に激しい雨を観測しているほか、神奈川県平塚市の平塚で36mmの激しい雨を観測するなど、中心から離れた所でも雨が強まっています。

台風の東進に伴い、今後は東海や関東で1時間に30mm以上の激しい雨が降る見込みです。局地的には1時間に50mm以上の非常に激しい雨が降るおそれもあります。河川の増水や氾濫、土砂災害などに警戒が必要です。

また18日(土)は、台風とは別に日本海に発生する低気圧が発達しながら北日本を通過する見込みで、東北や北海道では雷を伴った激しい雨に注意が必要です。
>> 最新の雨雲レーダー

西日本から北日本の広範囲で強風に警戒

18日(土)朝の上空の風の予想
中国四国地方から中部地方の広範囲が、台風14号の強風域に入っていて、沿岸部では最大瞬間風速30m/s以上を観測している所があります。

今後も強いところでは平均で20m/s、瞬間的には35m/s前後の暴風が吹き荒れる予想です。すでに電車の運休が始まっているところがあり、高速道路にも速度規制や通行止めなどの影響が出る可能性があります。

18日(土)は東日本や北日本でも沿岸部を中心に強風が吹き、瞬間的には30m/s近い突風が吹く予想です。飛来物などのおそれがあるため、前に向かって歩きにくいような風が吹いていた場合は、できるだけ外出を控えるようにしてください。
>>台風14号による各地への詳しい影響予測(会員メニュー)

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風14号の名前「チャンスー(Chanthu)」はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられています。
>>アプリで詳しい台風情報を見る