facebook line twitter mail

台風14号 西日本の大部分が強風域 明日にかけて大雨や強風に警戒

2021/09/17 22:17 ウェザーニュース

台風14号(チャンスー)は17日(金)22時の推定位置で、山口県岩国市の南南西の周防灘を東に進んでいるとみられます。

17日(金)19時前に福岡県福津市付近に上陸した後、一旦は周防灘に抜けました。今後も東進を続け、未明には四国に再上陸する見込みです。明日18日(土)朝には紀伊半島を通過し、夜には東海沖で温帯低気圧に変わる予想となっています。

▼台風14号 9月17日(金)22時推定
 中心位置   岩国市の南南西約50km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     東 30 km/h
 中心気圧   992 hPa
 最大風速   23 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 35 m/s
>>最新の台風情報

活発な雨雲は次第に東へ

雨雲レーダー
台風の中心の北側や東側に活発な雨雲が広がっており、21時30分までの1時間には山口県柳井市で49.0mmの激しい雨を観測しました。

台風の東進に伴い、中国や四国に加え、近畿でも1時間に50mmを超える非常に激しい雨が降る見込みです。局地的には1時間に80mmを超える猛烈な雨が降るおそれもあります。河川の増水や氾濫、土砂災害などに警戒が必要です。

また、明日18日(土)は東日本でも雨が強まってきます。台風に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、東海や関東で局地的に非常に激しい雨が降って、大雨となる所がある見込みです。

台風とは別に日本海に発生する低気圧が発達しながら通過する北日本も、太平洋側を中心に雷を伴った激しい雨に注意が必要です。
>>最新の雨雲レーダー

西日本から北日本の広範囲で強風

18日(土)朝の上空の風の予想
西日本の大部分が台風の強風域に入っていて、沿岸部では最大瞬間風速30m/s以上を観測している所があります。

今後も強いところでは平均で20m/s、瞬間的には35m/s前後の暴風が吹き荒れる予想です。すでに電車の運休が始まっているところがあり、高速道路にも速度規制や通行止めなどの影響が出る可能性があります。

明日18日(土)は東日本や北日本でも沿岸部を中心に強風が吹き、瞬間的には30m/s近い突風が吹く予想です。飛来物などのおそれがあるため、前に向かって歩きにくいような風が吹いていた場合は、できるだけ外出を控えるようにしてください。
>>台風14号による各地への詳しい影響予測(会員メニュー)

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風14号の名前「チャンスー(Chanthu)」はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられています。
>>アプリで詳しい台風情報を見る