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台風14号は再発達しながら北東へ 金曜日・土曜日は荒天警戒

2021/09/15 16:33 ウェザーニュース

台風14号(チャンスー)は、15日(水)15時現在、東シナ海にあってほとんど停滞しています。

今後はやや発達しながら東寄りに進む予想で、17日(金)に対馬海峡付近で温帯低気圧に変わった後、18日(土)にかけて日本海を北東進する予想です。

全国的に雨や風が強まり、荒天となるおそれがあるので警戒が必要です。
>>最新の台風情報
▼台風14号 9月15日(水)15時
 存在地域   五島市の南西約380km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     ほとんど停滞
 中心気圧   992 hPa
 最大風速   23 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 35 m/s

17日(金)にかけて再び発達予想

台風14号は北側にある高気圧に行く手を阻まれていて、台風を移動させる風が弱いため、16日(木)は東シナ海で動きが非常に遅い見込みです。

だんだんと海水温がやや高い領域に入るため再び発達すると見られ、最大風速は15日(水)15時現在は23m/sなのに対して、17日(金)15時には25m/sとなる予想となっています。

低気圧に変わった後も強い雨風に警戒

予想天気図 18日(土)9時
台風14号は16日(木)以降に東寄りに動き始めた後、17日(金)の15時には温帯低気圧に変わる見込みです。ただ、低気圧に変わったとしても油断できません。温帯低気圧に性質が変わると、強風の範囲はむしろ拡大する予想です。全国の広い範囲で雨や風が強まるおそれがあります。

台風または低気圧の中心に近い九州や山陰、北陸など日本海側に加えて、西日本や東海、東北などの太平洋側でも風が強まる予想となっています。低気圧が北東に進むことに伴って、17日(金)は西日本、18日(土)は東日本や北日本を中心に風雨が強まる見込みです。沿岸部では瞬間的に30m/sを超えるような暴風が吹き荒れるおそれがあり、鉄道や高速道路など交通機関への影響や、飛来物による停電などに警戒が必要です。

また、低気圧が近くを通過する山陰から北陸、東北、北海道などで雨が強まる予想です。非常に暖かな空気が北日本まで流れ込むため、普段の雨量が少ないところでも大雨のおそれがあります。

台風や変わった低気圧の進路や速度によって影響が出始めるタイミングや、影響の及ぶエリア、雨風の強さが変わるため、こまめに最新の情報を確認するようにしてください。
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風14号の名前「チャンスー(Chanthu)」はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられています。
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