台風13号 フィリピンを北上して南シナ海へ 日本への影響はない見込み
2021/09/07 07:07 ウェザーニュース
昨日発生した台風13号(コンソン)は7日(火)6時現在、フィリピンを西北西に進んでいます。フィリピンを通過した後は南シナ海へ進む予想で、日本への影響はない見込みです。
▼台風13号 9月7日(火)6時
存在地域 フィリピン
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西北西 20 km/h
中心気圧 996 hPa
最大風速 25 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
もう一つの熱帯低気圧は動向に注意
衛星雲画像 7日(火)5時
台風13号の東には別の熱帯低気圧があり、こちらもこのあと発達して台風になる予想となっています。台風になった後は太平洋高気圧の縁に沿って、北上する見込みです。
台風13号に比べて東に位置するため、世界各国のコンピューターシミュレーションの計算結果では、台湾から沖縄方面に近づく予測が多くなっています。最新の情報をご確認ください。
九州北部は非常に激しい雨のおそれ
台風の北上に伴って、西日本には非常に湿った空気が南から流れ込んできます。特に九州北部では今夜以降、雨雲が発達しやすくなり、局地的には1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨が降る見込みです。
長崎県から佐賀県を中心に数時間に渡って激しい雨が続き、大規模な道路冠水が発生したり、河川の増水・氾濫のおそれがあります。山沿いでは土砂災害にも警戒が必要です。
台風の進路に近い対馬など島嶼部は風も強まりますので、雨だけはなく風への対策もしっかりと行ってください。
北日本も25日(水)にかけて強い雨に注意
台風から変わる温帯低気圧は日本海を進み、低気圧から伸びる前線の周辺でも雨雲が発達しやすくなります。今日の午後からは北陸でも本降りの雨となり、今夜から明日25日(水)にかけては前線が北日本方面に近づいて雨が強まる見込みです。
広い範囲に被害をもたらすほどの大雨にはならない予想ですが、前線付近では局地的に激しい雨の降るおそれがあります。北日本も油断をせず、最新情報の確認が必要です。
今月4つめの台風発生
台風の発生は約2週間ぶりで、今年8月に入り4つめの台風発生となります。
8月の台風発生数の平年値は5.7個で、1年の中でも最も発生が多い時期です。夏の台風はジェット気流の影響を受けづらく迷走することが多いため、進路の情報にはいっそうの注意が必要です。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風13号の名前「コンソン(Conson)」はベトナムが提案した名称で、「歴史的な観光地の名前」という意味の言葉からとられています。