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西日本、東海は局地的な豪雨のおそれ 引き続き土砂災害に警戒を

2021/08/19 11:53 ウェザーニュース

今日19日(木)は、西日本や日本海に前線が停滞し、前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定になっています。

四国から近畿、東海では局地的に雨雲が発達し、非常に激しい雨を降らせるおそれがあります。大雨による災害の発生や拡大に警戒をしてください。

紀伊半島で激しい雨

南から流れ込む湿った空気が流れ込んで、西日本から東海にかけての太平洋側で雨が激しく降っています。早朝は四国で1時間に50mm以上の非常に激しい雨を観測し、この時間も紀伊半島で1時間に30mm前後の雨が降っています。11時までの1時間に和歌山県の西川で33mmの激しい雨を観測しました。

断続的な激しい雨によって土砂災害の危険度が高くなっているところがあり、11時の時点で徳島や兵庫に土砂災害警戒情報が発表中です。
» GPS検索 ピンポイント予報

引き続き近畿や東海で大雨災害に警戒

午後にかけても四国や近畿、東海を中心に、1時間に50mm以上の非常に激しい雨が降る予想です。雨が強まりやすいところにあまり変化がなく、同じところで激しい雨が続くおそれがあり、大規模な道路冠水の発生や川の水位が急激に上がる危険性が高まります。

前線の南側では、湿った空気や風向などの条件が重なると「線状降水帯」と呼ばれる危険な雨雲の列が発生し、その場合は局地的に想定以上の大雨となる可能性があります。
» 線状降水帯発生状況·気象予報士解説〔有料〕

雨のピークは過ぎるが来週にかけても警戒を

週間天気図
先週11日(水)頃から始まった一連の大雨は、ピークを超えつつあります。ただ、20日(金)以降も、暖かく湿った空気の影響で西日本では雨が降りやすく、そのほかの地域も局地的な強雨や雷雨のおそれがあります。

すでに降り始めからの雨が多いところで1,000mmを超えるなど、各地で記録的な大雨となっています。今後の雨で新たな被害の発生や拡大が懸念されますので、いったん雨が止んだり、降り方が弱まったりしても油断は禁物です。

また、来週も前線の活動が心配な状況です。現時点では詳細な予報が難しい状況ですので、今後の情報に注意するようにしてください。

最新の気象情報や、自治体からの避難情報をこまめに確認し、逃げ遅れないよう危険な場所から避難するようにしてください。
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