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りんごは冷蔵庫保存がオススメ 冷やして食べるとおいしさがアップする理由

2021/01/19 04:55 ウェザーニュース

旬を迎えて真っ赤に色付いたりんご。皆さんはどこで保存していますか? 茶の間などで常温保存している人も多いと思いますが、りんごは冷蔵庫などで冷やして食べたほうが明らかにおいしく感じられるそうです。その理由と正しい保存の仕方を紹介します。

低温になると甘みを増す「果糖」のおかげ

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「りんごの食育活動で全国の学校に訪問すると、冷蔵庫などで冷やして保存するのではなく、常温で保存している人が意外と多いことがわかりました。よりおいしくりんごを味わっていただくためにも、正しい保存方法をPRしています」と話すのは、青森県りんご対策協議会の里村桃子さんです。

なぜ、冷やしたほうがおいしく感じられるのでしょうか。里村さんは続けます。

「冷やしたりんごがおいしく感じられるのは、りんごに含まれる糖で一番割合が多い『果糖』のおかげです。果糖は別名をフルクトースといいます。

フルクトースの結晶の型は、低温で甘みが増すという性質を持っているため、冷やして食べると甘みを強く感じるのです。『りんごは冷やしておいしく』は、こうした理由によります」(里村さん)

一方で、りんごは温度変化に弱い果物なので、取り扱いには注意が必要だそうです。

「たとえば、『冷蔵庫から取り出し、一日暖かい室内に置いたままにして、再び冷蔵庫に戻す』と、品質が劣化してしまいます。購入したりんごを冷蔵庫に入れたら、食べるタイミングまでは冷蔵庫から出し入れしないことをオススメします」(里村さん)

冬でも冷蔵庫に入れて保存

「秋・冬でも暖房のきいた室内に置いておくよりは、冷蔵庫の野菜室などに入れておくのがオススメです。冷蔵庫に入れる際には、ポリ袋などに入れて、しっかりと口を閉じてください。

理由は2つあります。

(1)りんごの水分が蒸発するのを防ぐ
(2)りんごから出るエチレンガスの影響が他の野菜や果物に及ぶのを防ぐ

エチレンガスは植物の成長ホルモンのようなもので、野菜や果物を早く成熟させる作用があります。こうしたりんごの特徴を利用して、硬く熟しにくいキウイなどをりんごと一緒の袋に入れておくと追熟が進みます」(里村さん)

この時季、お年始の頂き物や箱買いなどで多くのりんごを保存しなければならないケースも増えています。

「りんごが大量にあり、いつもより長めに保存する必要がある場合には、りんごを1個ずつ新聞紙やキッチンペーパーなどに包んでからポリ袋に入れると、いっそう長持ちするようになります。ただし、品種によって比較的日持ちするもの、しないものがありますので、基本は早めにお召し上がりください」(里村さん)

正しい保存法のもと、暖かい部屋で冷やしたりんごをおいしく頂きましょう。

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