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台風21号は今年6つ目のベトナム上陸か 22号はフィリピンを直撃予想

2020/11/10 10:25 ウェザーニュース

10日(火)9時現在、台風21号は南シナ海をゆっくり西に進んでいます。勢力は弱いものの、周辺を取り巻く活発な雨雲がベトナム南部に広がり、午後には上陸する見込みです。

ベトナムに台風が上陸すれば、台風18号に続き今年6つ目になります。(速報値による)

▼台風21号 11月10日(火)9時
 存在地域   南シナ海
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     西 ゆっくり
 中心気圧   998 hPa
 最大風速   18 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 25 m/s
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台風15号以降、南シナ海を西進する台風が続く

今年10月以降は南シナ海を西に進む進路をとった台風が多く、台風15号から20号まで南シナ海を西進しています。

台風がこのような進路をとるのは太平洋高気圧の偏りが影響しているものとみられます。夏の日本を覆う太平洋高気圧は既に本州の南へ離れていますが、今年は平年よりも西方向に大きく張り出している状況で、フィリピン付近で発生した台風が北上しにくくなっています。そしてこの太平洋高気圧の周囲の風の流れに乗って、フィリピン付近の緯度のまま西に進むことが多いというわけです。

こうした状況は11月に入っても続いていて、台風が発生しても日本には接近しにくいとみられます。一方で、10月上旬からたびたび大雨に見舞われているベトナムなどは台風の影響を受けやすい状況が続き、被害の拡大が懸念されます。

台風22号は発達しながらフィリピンへ

台風22号 予想進路
台風22号はフィリピンの東海上を北西に進んでいます。今後は急速に発達し、明日11日(水)には暴風域を伴い強い勢力となる見込みです。その後は12日(木)にフィリピンを直撃する予想となっています。

猛烈な勢力で上陸し、大きな被害をもたらした台風19号と似た進路を進むため、こちらでも新たな被害が心配されます。

▼台風22号 11月10日(火)9時
 存在地域   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北西 15 km/h
 中心気圧   1000 hPa
 最大風速   20 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 30 m/s

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風21号の名前「アータウ (Etau)」は米国が提案した名称で、嵐雲のことを意味するパラオの言葉からとられています。
台風22号の名前「ヴァムコー (Vamco)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム南部の川の名前が由来とされています。
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