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台風22号(ヴァムコー)発生 今朝の台風21号に続き本日2つ目の台風発生

2020/11/09 17:31 ウェザーニュース

11月9日(月)15時、フィリピンの東の海上で発達中の熱帯低気圧が台風22号(ヴァムコー)になりました。今朝は台風21号も発生しています。

台風22号は明日10日(火)にかけてやや北上するものの、その後は西へ進み、フィリピンを通過したあとは南シナ海へ進む予想です。日本への影響はありません。

▼台風22号 11月9日(月)15時
 存在地域   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     西北西 15 km/h
 中心気圧   1002 hPa
 最大風速   18 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 25 m/s
>>最新の台風情報

台風15号以降、南シナ海を西進する台風が続く

今年10月以降は南シナ海を西に進む進路をとった台風が多く、台風15号から20号まで南シナ海に西進しています。今回発生した台風22号も同様にフィリピンを通過した後、南シナ海を西へ進む予想です。

台風がこのような進路をとるのは太平洋高気圧の偏りが影響しているものとみられます。夏の日本を覆う太平洋高気圧は既に本州の南へ離れていますが、今年は平年よりも西方向に大きく張り出している状況で、フィリピン付近で発生した台風が北上しにくくなっています。そしてこの太平洋高気圧の周囲の風の流れに乗って、フィリピン付近の緯度のまま西に進むことが多いというわけです。

こうした状況は11月に入っても続いていて、台風が発生しても日本には接近しにくいとみられます。一方で、10月上旬からたびたび大雨に見舞われているベトナムなどは台風の影響を受けやすい状況が続き、被害の拡大が懸念されます。

11月に入り2つ目の台風発生に

平年の台風発生数
今年11月に発生した台風は、今回の22号で2つ目になります。11月の台風発生数の平年値は2.3個です。

一年間の台風発生数の平年値は25.6個ですので、まだ今年は平年より発生数がやや少ない状況です。今年は7月末までに発生した台風の数が2個と非常に少なかったことが影響していると考えられます。

今朝発生した台風21号はベトナム方面へ

台風21号 予想進路
▼台風21号 11月9日(月)15時
 存在地域   南シナ海
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     西 25 km/h
 中心気圧   992 hPa
 最大風速   23 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 35 m/s

今日9日(月)3時に南シナ海で発生した台風21号(アータウ)も、今後は西へ進み、ベトナムに上陸する見込みです。日本への影響はありません。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風21号の名前「アータウ (Etau)」は米国が提案した名称で、嵐雲のことを意味するパラオの言葉からとられています。
台風22号の名前「ヴァムコー (Vamco)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム南部の川の名前が由来とされています。
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