伊豆諸島の大雨、降り始めからの雨量は662mmに 八丈島はまだピーク越えず
2020/10/11 02:40 ウェザーニュース
秋雨前線と台風14号の影響で、伊豆諸島では今週前半から断続的に雨が降り続けていて、記録的な大雨となっているところがあります。
降り始めからの雨量(6日(火)13時から今日11日(日)2時まで)は、伊豆諸島南部の八丈島西見で662.0mm、三宅島坪田で599.0mmとなっています。(アメダス速報値)
平年10月の雨量の約1.5倍が5日間足らずで降ったことに
10月の降水量の平年値は、八丈島西見は465.9mm、三宅島坪田は387.9mmです。観測された雨量と比較すると、平年10月の1か月分の約1.5倍の量の雨が5日間足らずで降ったことになります。
大雨特別警報の発表されていた三宅島や御蔵島では大雨のピークを越えましたが、八丈島ではまだ雨が続いています。土砂災害に厳重に警戒し、安全な場所に留まるようにしてください。
三宅島・御蔵島は雨のピークを越えても土砂災害に厳重警戒
雨雲レーダー 23時00分
大雨特別警報の発表されていた伊豆諸島の東京都三宅村、御蔵島村では、夜遅くになって雨が弱まってきました。
三宅島坪田では6日(火)13時の降り始めから11日(日)0時までの総雨量が597.0mmに達しています(アメダス速報値)。地中にはかなりの水分が含まれているため、今後も新たな土砂災害の発生するおそれがあります。引き続き土砂災害に警戒し、安全な場所に留まるようにしてください。
太平洋沿岸は暴風にも警戒
台風に近い太平洋沿岸は風が強く、9時30分までに東京都・三宅島で30.9m/s、和歌山県・潮岬で30.1m/の最大瞬間風速を観測しました。
今後、台風の強風域に入っているところを中心に、最大瞬間風速30m/s以上の突風が吹くおそれがあります。架線支障等での鉄道のダイヤ乱れや、局地的な停電などに警戒が必要です。
今日も関東は台風一過の好天にはならず
11日(日)の天気と気温
台風は今日11日(日)になると本州から離れる見通しで、各地の雨や風はピークを越えます。ただ、東京など関東は台風一過の好天とはならず、雲の多い空模様で雨の降るところがある予想です。ここ数日のような本降りの雨ではなく、止む時間帯もある見込みです。
西日本や東海は太平洋側で晴れて気温が上がり、少し暑く感じられるくらいになります。名古屋などは、ここ数日との気温差が大きくなりますので体調管理に気をつけてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風14号の名前「チャンホン(Chan-hom)」はラオスが提案した名称で、木の名前が由来です。