2011年の6号も同じように南へ
同じように本州付近で南に進路を変えた台風としては、最近では2011年の台風6号が挙げられます。この台風は四国沖を北上して徳島県に上陸した後、東よりに進路を変えて紀伊半島付近を通過。
その後はさらに南向きに進み、関東からは遠ざかるような動きをしました。7月と10月で時期こそ違うものの、今回と共通した点も見られます。
その後はさらに南向きに進み、関東からは遠ざかるような動きをしました。7月と10月で時期こそ違うものの、今回と共通した点も見られます。
ジェット気流と高気圧
ポイントになるのはジェット気流と高気圧です。
上空を流れる強い西風のジェット気流に乗れば、台風は加速して東に進みます。しかし、現在はジェット気流は北日本上空を流れているため、台風14号はこれに乗れず、東に進んでいるものの時速20kmに留まっている状況です。
さらに日本の東海上に移動性高気圧、南東海上には太平洋高気圧が存在しており、台風の行く手を阻みます。今後は南海上の寒冷渦の影響を受けて、太平洋高気圧のやや弱い所を縫うような形で、南に進むと予想しています。
上空を流れる強い西風のジェット気流に乗れば、台風は加速して東に進みます。しかし、現在はジェット気流は北日本上空を流れているため、台風14号はこれに乗れず、東に進んでいるものの時速20kmに留まっている状況です。
さらに日本の東海上に移動性高気圧、南東海上には太平洋高気圧が存在しており、台風の行く手を阻みます。今後は南海上の寒冷渦の影響を受けて、太平洋高気圧のやや弱い所を縫うような形で、南に進むと予想しています。
南海上での再発達の可能性は低い
台風が南に進むと、海面水温の高い領域に入るものの、上空の風の環境などが整っていないため、再発達はしない見込みです。
南に進んだ後は動きが遅くなり、ジェット気流が南下してくる次の週末頃に北東に進むと見られ、現段階で、一度日本を離れた後に再び近づく可能性は低いと見ています。
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南に進んだ後は動きが遅くなり、ジェット気流が南下してくる次の週末頃に北東に進むと見られ、現段階で、一度日本を離れた後に再び近づく可能性は低いと見ています。
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