来春の花粉飛散量の傾向
2020年の約2倍予想
2021年の花粉飛散量は、地域によってややバラつきがあるものの、概ね平年より少なくなる予想です。全国平均では平年の80%程度になるとみています。
ただ、飛散量の少なかった2020年に比べると東北から九州ではほぼ全域で飛散量が増える予想で、飛散量が3倍近くになる地域もあります。
全国平均でも2020年の2倍近い飛散量が見込まれるので、万全の対策が欠かせません。
一方、北海道のシラカバ花粉は、2020年は飛散量が多かったため、来春の飛散は控えめになりそうです。
全国平均でも2020年の2倍近い飛散量が見込まれるので、万全の対策が欠かせません。
一方、北海道のシラカバ花粉は、2020年は飛散量が多かったため、来春の飛散は控えめになりそうです。
飛散量の決め手は
“夏の天候”と“表年/裏年の傾向”
日照時間は平年並から少なく、雄花の生長にはやや不向きな夏に
雄花は夏に作られ、晴れて暑い夏になるほど多くなる傾向があります。これは、よく晴れた暑い夏ほど植物の光合成が盛んになるためです(北海道のシラカバ花粉も同様)。
2020年の6〜7月は梅雨前線が本州付近に停滞し、全国的に長い梅雨となりました。各地で梅雨明けが平年よりも遅くなり、東北北部では梅雨明けの発表が見送られました。
一方、8月に入ると太平洋高気圧の勢力が強く、西日本・東日本を中心に晴天が続き、日照時間は平年に比べてかなり多くなりました。その結果、今夏の日照時間は平年並から少なくなり、雄花の生長にはやや不向きな夏となったと考えています。
2020年の6〜7月は梅雨前線が本州付近に停滞し、全国的に長い梅雨となりました。各地で梅雨明けが平年よりも遅くなり、東北北部では梅雨明けの発表が見送られました。
一方、8月に入ると太平洋高気圧の勢力が強く、西日本・東日本を中心に晴天が続き、日照時間は平年に比べてかなり多くなりました。その結果、今夏の日照時間は平年並から少なくなり、雄花の生長にはやや不向きな夏となったと考えています。
ほぼ全域で花粉の飛散量が多い“表年”に
花粉の飛散量は隔年で増減し、例えば、花粉が減少する“裏年”の翌年は、飛散量が増加する“表年”となる傾向があります。ただし、夏の天候の影響で“表年”“裏年”の区別が不明確になる年もあります。
2020年は北日本の一部を除いて飛散量が前年を下回り、ほぼ全域で「裏年」となりました。2021年はその反動で飛散量が2020年よりも多くなり「表年」となると見込んでいます。北海道や青森県では 「裏年」となる見込みです。
※飛散量:花粉観測機「ポールンロボ」が観測した花粉の都道府県別の平均を示す
※北海道はシラカバ花粉の飛散量。沖縄県は目立った花粉の飛散がないため除く
2020年は北日本の一部を除いて飛散量が前年を下回り、ほぼ全域で「裏年」となりました。2021年はその反動で飛散量が2020年よりも多くなり「表年」となると見込んでいます。北海道や青森県では 「裏年」となる見込みです。
※飛散量:花粉観測機「ポールンロボ」が観測した花粉の都道府県別の平均を示す
※北海道はシラカバ花粉の飛散量。沖縄県は目立った花粉の飛散がないため除く
ウェザーニュースでは、ウェザーニュース会員の皆さんとスギの雄花調査を実施。頂いた報告をもとに12月頃に改めて第2回飛散予想を発表する予定です。