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【北日本】花粉飛散傾向2021

2020/09/30 13:50 ウェザーニュース

▼各エリアの見解をチェック
北海道東北北部東北南部

■北海道(※シラカバ花粉)

過去10年の花粉飛散量と2021年予想
2020年の夏は、6月は曇りや雨の日が多く日照時間は平年を下回りました。7月以降は晴れて暑い日が多かったものの、6月の天候不順が影響し、シラカバ花粉の雄花の生長には不向きな条件であったと考えられます。また、2020年春にはシラカバ花粉が大量飛散し、来春はその翌年で「裏年」になると考えられます。夏の天候と年ごとの飛散数の増減の関係から、2021年シーズンのシラカバ花粉は、平年の69%、昨年の50%程度となる予想です。昨年よりも症状が軽くなる可能性がありますが、対策は忘れずに行ってください。

    2020年比 平年比
北海道 50% 69%

■東北北部

過去10年の花粉飛散量と2021年予想
2020年の夏は平年よりも暑くなりました。日照時間はエリアによってバラつきがありますが、平年並みからやや少なくなりました。夏の天候とここ数年の飛散傾向から2021年のスギ花粉飛散量は平年の79〜86%、2020年の92〜120%になる予想です。特に飛散量が前年より増加する岩手県や秋田県では、症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心です。 なお、東北北部で飛散するのはスギ花粉が中心で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。


    2020年比 平年比
青森 92% 79%
岩手 113% 83%
秋田 120% 86%

なお、東北北部で春に多く飛散するのはスギ花粉で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。

■東北南部

過去10年の花粉飛散量と2021年予想
2020年の夏は、梅雨明け後は平年より晴れてかなり暑くなりましたが、梅雨の長雨の影響が強く出て、日照時間は平年より少なくなりまし た。夏の天候とここ数年の飛散傾向から2021年のスギ花粉飛散量は平年の60〜73%、2020年の156〜206%になる予想です。飛散量が少なかった2020年に比べて症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心です。 なお、東北南部で飛散するのはスギ花粉が中心で、ヒノキ花粉の飛散は少ない傾向にあります。


    2020年比 平年比
宮城   156% 73%
山形   161% 68%
福島   205% 60%

なお、東北南部で春に多く飛散するのはスギ花粉で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。

参考資料など

※「平年」について
夏の天候:1981年〜2010年の30年間平均
花粉飛散量: 2011年〜2020年の10年間平均