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大型で強い台風9号 台風から離れた太平洋側で大雨警戒

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2020/09/03 07:22 ウェザーニュース

大型で強い勢力の台風9号(メイサーク)は、9月3日(木)6時現在、朝鮮半島を北上中です。日本列島は暴風域からは抜けましたが、九州や中国地方などが風速15m/s以上の強風域に入っていて、7時現在、暴風警報や高潮警報などが発表されています。

▼台風9号 9月3日(木)6時現在
 存在地域   朝鮮半島
 大きさ階級  大型
 強さ階級   強い
 移動     北 55 km/h
 中心気圧   955 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
>>最新の台風情報

夕方までは強風に注意

日付が変わってから、長崎県対馬にある厳原では、46.2m/sの最大瞬間風速を観測しました。
台風9号は雲の形が崩れ、徐々に温帯低気圧のような性質に変わってきています。日本列島から離れていってはいますが、強い風が吹く範囲は広く、日本海側の沿岸部や豊後水道、紀伊水道などでは風が強い状態が夕方まで続く見込みです。

また、波も高い状態が続きますので、海岸付近には近づかないようにしてください。
>>1時間ごとの風の強さを確認

中心から離れた太平洋側は大雨に警戒

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雨の予想 3日(木)12時
台風9号に向かって湿った空気が南から流れ込む太平洋側では、所々で雨が降っています。
太平洋高気圧に沿って吹く風と一緒になり山にぶつかっているところでは雨雲が発達していて、山梨県南部町では7時までの1時間に22.5mmの強い雨を観測。静岡県や愛知県などでも降り方が強まっています。

明日4日(金)にかけても同じような状態が続き、東海や近畿、四国の多いところでは総雨量が200mm前後に達する大雨となるおそれがあります。道路冠水や河川の増水、土砂災害などに警戒をしてください。
>>最新の雨雲レーダー

日本海側は猛暑にも警戒

日本海側では台風9号に向かって吹く風が山越えとなり、昨日と同様にフェーン現象が発生します。晴れて気温が上昇し、体温並みの厳しい暑さになる予想です。

9月とは思えない暑さになるので熱中症をしてください。強風と乾燥により火災の広がりやすい状況となりますので、火の元にも注意が必要です。

<今日の予想最高気温>
38℃:三条(新潟)
37℃:鶴岡(山形)、長岡(新潟)、豊岡(兵庫)、鳥取
36℃:秋田、酒田(山形)、新潟、輪島(石川) など
>>今日の熱中症危険度は?

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「メイサーク(Maysak)」はカンボジアが提案した名称で、木の名前が由来です。
>>最新の台風情報

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