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台風9号は大型で非常に強い勢力を維持 九州は最接近の今夜にかけて厳重な警戒を

2020/09/02 13:39 ウェザーニュース

非常に強い台風9号(メイサーク)は、9月2日(水)13時の推定位置で、長崎県五島市の南西を北上しているとみられます。九州全域が強風域に入り、長崎県長崎市・野母崎で24.9m/s、大分県佐伯市・蒲江で23.2m/sの最大瞬間風速を観測するなど強い風のエリアが広がっています。

今日2日(水)夕方から夜にかけて九州に最も近づく予想で、五島列島など島嶼部や沿岸の一部は暴風域に入る可能性があります。さらに強まる風に警戒してください。

▼台風9号 9月2日(水)13時の推定
 存在地域   五島市の南西約220km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北 20 km/h
 中心気圧   940 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 65 m/s
>>最新の台風情報

夕方以降は外出危険な暴風のおそれも

2日(水)21時の風向・風速の予想
台風9号の接近に伴い、九州では午後になるとさらに風が強まり、ピークとなる今夜は沿岸部を中心に瞬間的には40~50m/sの暴風が吹くおそれがあります。また、台風の中心から離れた場所でも、豊後水道など地形の影響を受ける地域では局地的に暴風となるので、警戒が必要です。

夕方以降は外に出るのが危険なほどの暴風になることが考えられますので、飛来物などに備えた対策は早めに行うようにしてください。
>>台風10号による各地への詳しい影響予測

中心から離れた九州太平洋側で大雨に警戒

台風に向かって吹き込む南東の風の影響が強い宮崎県を中心に雨が強く、降り出しからの雨量は一部で100mmを超えています。

今後、明日3日(木)にかけて大雨となり、多いところでは総雨量が200mm前後に達するおそれがあります。台風の中心に近い五島列島周辺や太平洋側で雨の強まる所が多い見込みです。土砂災害や低地の浸水などに警戒をしてください。

また、近畿北部から北陸、東北日本海側にかけては台風に向かって吹き込む風が山越えとなり、フェーン現象を引き起こします。午前中から35℃を大きく超えて、体温を上回る暑さになってる所がありますので、注意が必要です。
>>1時間ごとの雨や風の強さを確認

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「メイサーク(Maysak)」はカンボジアが提案した名称で、木の名前が由来です。
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