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台風10号(ハイシェン)発生 近年にない勢力で日本接近 週末は未曾有の災害に厳重警戒

2020/09/01 22:48 ウェザーニュース

9月1日(火)21時、小笠原近海で発達中の熱帯低気圧が台風10号(ハイシェン)になりました。

記録的に暖かい海水温の影響で猛発達し、近年にない勢力で日本列島に接近・上陸するおそれがあります。最悪のケースを想定して台風への備えを行うようにして下さい。

▼台風10号 9月1日(火)21時
 存在地域   小笠原近海
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     南西 10 km/h
 中心気圧   1000 hPa
 最大風速   20 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 30 m/s
» 最新の台風情報

海水温高く発達続ける予想

海面水温の解析(白線以南が28℃以上)
今年は海面水温が高い海域がかなり北に広がっていて、本州沿岸でも海面水温が30℃近い異例の暖かさとなっています。一般的に、海面水温が28℃程度以上では台風が発達しやすく、台風10号は勢力を強めながら北上する見込みです。

さらに、上空の風が弱いなどの条件が重なると、日本に上陸直前になっても普通の台風のようには勢力を落とさない可能性があり、場合によっては発達最盛期の状態で接近・上陸ということも考えられます。

▼予報 4日後 9月5日(土)21時
 存在地域   南大東島近海
 強さ階級   非常に強い
 移動     北北西 20 km/h
 中心気圧   940 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 65 m/s

進路はまだ正確に予想しきれず

世界の気象機関の予測
台風10号は予報円が大きくなっていますが、これは台風の大きさや強さを示しているわけではなく、進路の不確実さを表しています。

ヨーロッパやアメリカなど世界各地の気象機関が計算したシミュレーション結果で位置を比較すると、近畿地方を指向するものから沖縄・奄美を指向するものまで、台風10号のとりうる進路には大きな幅があることがわかります。

進路次第で各地への影響が大きく変わるため、あらゆる可能性を考慮して、各地にとっての最悪のケースに備えることが重要です。
» 台風ピンポイント影響予測

統計開始以来最強クラスで接近か

上陸時の中心気圧が低い台風(1951年以降の統計)
今日1日(火)時点での予測では「非常に強い」勢力で沿岸にまで達することを示唆するシミュレーション結果が多くなっています。

中心気圧は930hPa程度で日本の沿岸に近づく可能性があり、もしもそうなると「第2室戸台風(上陸時925hPa)」、「伊勢湾台風(上陸時929hPa)」といった激甚災害をもたらした台風に匹敵することになります。

なお、近年で最も強い勢力で日本に上陸した2018年台風21号は、上陸時の中心気圧は950hPaでした。この台風の襲来時には、大阪市など関西の市街地で最大瞬間風速50m/s前後の暴風に見舞われ、屋根が飛んだり車が横転するなどの甚大な暴風被害が発生。記録的な高潮によって関西国際空港が水没したり、神戸市の臨海部が浸水する被害も発生しました。

飛ばされやすい物を片付けるなどの対策や必要な備品などの購入は、早い段階で行うことをおすすめします。ただし、商品の数には限りがあるので、無駄な買い占めは避け、本当に必要な物を必要な数だけ購入するようにしてください。

8月以降、台風発生ペースが急上昇

平年の台風発生数
台風10号は9月に入って1つめに発生した台風です。9月の台風発生数の平年値は4.8個で、今年も複数の台風が発生する可能性があります。

今年は7月までに発生した台風が合計2個ととても少なかったものの、8月は平年を上回る7個の台風が発生していて、急に発生ペースが上がってきました。

秋になるにつれ本州方面に近づく台風も増える可能性があります。台風による大雨や暴風への備えを今一度ご確認ください。
» GPS検索 ピンポイント天気予報
» 気圧変化・頭痛対策の参考に<天気痛予報>

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風10号の名前「ハイシェン(Haishen / 海神)」は中国が提案した名称で、文字通り海の神という意味です。
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