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【北日本】花粉飛散傾向2019

2019/10/01 12:28 ウェザーニュース

▼各エリアの見解をチェック
北海道東北北部東北南部

■北海道(※シラカバ花粉)

過去10年の花粉飛散量と2020年予想
2019年の夏は平年よりも暑くなりましたが、日照時間は平年を下回り、シラカバの雄花の生長にはやや不向きな条件であったと考えられます。

夏の天候とここ数年の飛散傾向から、2020年シーズンのシラカバ花粉の飛散量は、平年の84%となるものの飛散が少なかった2019年シーズンの195%となる予想です。2019年シーズンと比べて、症状がつらく感じる可能性があるため、早めの対策がおすすめです。

    2019年比 平年比
北海道 195% 84%

■東北北部

過去10年の花粉飛散量と2020年予想
2019年の夏は、平年よりも暑く、日照時間は日本海側で平年を上回り、太平洋側では概ね平年並となりました。このため、スギの雄花の生長に適した条件であったと考えられます。

夏の天候とここ数年の飛散傾向から、2020年シーズンのスギ花粉の飛散量は、平年の116〜129%、2019年シーズンの114〜155%となる予想です。2019年シーズンと比べて症状がつらく感じる可能性があるため、早めの対策がおすすめです。


    2019年比 平年比
青森 155% 129%
岩手 114% 116%
秋田 135% 117%

なお、東北北部で春に多く飛散するのはスギ花粉で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。

■東北南部

過去10年の花粉飛散量と2020年予想
2019年の夏、日本海側では日照時間が平年を上回り、平年よりも暑くなりました。一方太平洋側では、平年よりも暑くなったものの、7月に前線と湿った空気の影響を受け、日照時間は概ね平年並か平年をやや下回りました。このため、日本海側ではスギの雄花の生長に適した条件に、太平洋側ではやや不向きな条件になったと考えられます。

夏の天候とここ数年の飛散傾向から、2020年シーズンの花粉飛散量は、山形県では平年の129%、2019年シーズンの111%に、宮城県と福島県では平年の78%、2019年シーズンの71〜74%になる予想です。

日本海側を中心に2019年シーズンと比べて症状がつらく感じる可能性があるため、早めの対策がおすすめです。また、太平洋側でも、風の強い日や雨上がりの晴天時などは花粉が飛散しやすいため、油断せず対策を行なってください。なお、東北南部で春に飛散するのはスギ花粉がメインで、ヒノキ花粉は少ない傾向にあります。


    2019年比 平年比
宮城   71% 78%
山形   111% 129%
福島   74% 78%

なお、東北南部で春に多く飛散するのはスギ花粉で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。

参考資料など

※「平年」について
夏の天候:1981年〜2010年の30年間平均
花粉飛散量:2010年〜2019年の10年間平均