少しでも花粉を防御したい方にはおすすめ
「ワセリンは、軟膏の基材としてよく使われる物質で、毒性も非常に低く、唇や口の中にすら使える物です。長く使われており、安全性はかなり高いと考えられます。これを主に鼻の周りに塗ります。目の症状が辛い方は、目の周りもよいでしょう。
花粉が身体に入る場合、浮遊した花粉がダイレクトに鼻や目に飛び込むこともありますが、鼻や目の周囲にワンバウンドし、一旦付着した後に吸引されるものもあります。この花粉を、ベタベタするワセリンがトラップする、という、非常に単純な仕組みです」(相川先生)
鼻や目に入りそうになる花粉をワセリンのベタベタがくっつけて入れないようにする、ということなんですね。
花粉が身体に入る場合、浮遊した花粉がダイレクトに鼻や目に飛び込むこともありますが、鼻や目の周囲にワンバウンドし、一旦付着した後に吸引されるものもあります。この花粉を、ベタベタするワセリンがトラップする、という、非常に単純な仕組みです」(相川先生)
鼻や目に入りそうになる花粉をワセリンのベタベタがくっつけて入れないようにする、ということなんですね。
症状がひどい場合は鼻腔にも塗る
また、花粉症が酷い方は、鼻の中まで塗る方法もあるようです。
「指では大変なので、綿棒などで鼻腔内表面をくるりと塗り付ける(苦しくない程度に)とよいでしょう。マスクはしたくない、鼻や目の周囲のファンデーションやアイメイクが落ちるのが気になる、という方は、鼻腔内に塗った方が使いやすいかもしれません。いくつかの論文で、鼻腔内塗布での効果がある可能性が示されています」(相川先生)
「指では大変なので、綿棒などで鼻腔内表面をくるりと塗り付ける(苦しくない程度に)とよいでしょう。マスクはしたくない、鼻や目の周囲のファンデーションやアイメイクが落ちるのが気になる、という方は、鼻腔内に塗った方が使いやすいかもしれません。いくつかの論文で、鼻腔内塗布での効果がある可能性が示されています」(相川先生)
花粉症対策としてワセリンを塗る際の注意点はなんでしょうか。
「ワセリンは必ず純度の高いもの(白色ワセリンなど)を選んでください。また、体温で溶けるので、鼻水のように垂れてきます。それが口の中に入って来て、べたつく感じがすることがあるため、気持ちが悪くなる人はやめておきましょう。
また、ワセリンに付着した花粉が鼻腔内に長くとどまるため、放置しておくとかえって悪化する可能性があります。一度塗ったワセリンは、ティッシュでこまめに拭きとり、新しく塗り直すようにしましょう。
さらに、普段気づかず飲み込む量と大差はないと思いますが、垂れたワセリンと共に花粉が口の中に入るため、花粉を経口摂取することになります。
こういったことから、私は鼻腔周囲(鼻の入り口ぎりぎり付近)の塗布をおすすめします。効果は個人差があると思いますが、理論的には大なり小なり花粉症の症状は軽減されるはずです」(相川先生)
「ワセリンは必ず純度の高いもの(白色ワセリンなど)を選んでください。また、体温で溶けるので、鼻水のように垂れてきます。それが口の中に入って来て、べたつく感じがすることがあるため、気持ちが悪くなる人はやめておきましょう。
また、ワセリンに付着した花粉が鼻腔内に長くとどまるため、放置しておくとかえって悪化する可能性があります。一度塗ったワセリンは、ティッシュでこまめに拭きとり、新しく塗り直すようにしましょう。
さらに、普段気づかず飲み込む量と大差はないと思いますが、垂れたワセリンと共に花粉が口の中に入るため、花粉を経口摂取することになります。
こういったことから、私は鼻腔周囲(鼻の入り口ぎりぎり付近)の塗布をおすすめします。効果は個人差があると思いますが、理論的には大なり小なり花粉症の症状は軽減されるはずです」(相川先生)
ワセリン効果をより高めるには
もちろん、ワセリンのみで花粉を全て防御するのは不可能です。ただ、少しでも花粉への暴露を減らしたいという方には、マスク(インナーマスク)や眼鏡と組み合わせて、実践してみてはいかがでしょうか。
ワセリンのベタベタ感がかえって不快な人もいるでしょう。また、まれにかぶれなどの副作用が出る可能性もあるので、違和感があったら中止してください。
「効果の実感は人によって変わりますが、試す価値はある、くらいの気持ちでやってみてください。少しでも楽に花粉症シーズンを過ごせるとよいですね」(相川先生)
ワセリンのベタベタ感がかえって不快な人もいるでしょう。また、まれにかぶれなどの副作用が出る可能性もあるので、違和感があったら中止してください。
「効果の実感は人によって変わりますが、試す価値はある、くらいの気持ちでやってみてください。少しでも楽に花粉症シーズンを過ごせるとよいですね」(相川先生)
参考資料など
相川晴(Aikawa HAL)
医師。専門は内科。「マイナビウーマン子育て」に連載、他ブログ(http://halproject.blogspot.jp/)、Twitterでも情報発信中
医師。専門は内科。「マイナビウーマン子育て」に連載、他ブログ(http://halproject.blogspot.jp/)、Twitterでも情報発信中