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年末年始の登山 ご来光後に天気急変に警戒を

2018/12/28 18:12 ウェザーニュース

年末年始の越年登山は 大晦日から元日にかけての二つ玉の低気圧による天候急変に注意が必要です。事前の情報収集や計画は入念に行って下さい。

年末の山の天気

29日(土) 日本海側を中心に吹雪継続

強い寒気の影響で、日本海側では雪が続きすでに大雪となっている可能性があります。
新雪雪崩、深い雪による行動困難のリスクが高まります。

30日(日) 特に中国山地は荒天警戒

気圧の谷「JPCZ(日本海寒気団収束帯)」がかかり、山陰や北陸の山では急なドカ雪、雷の恐れあり。
南アルプスや富士山は晴れても低温・強風に注意が必要です。

31日(月) 雪が弱まっても油断大敵

冬型の気圧配置が続きます。等圧線の間隔や広がるように見えるが、このような時、西から上空の寒気が強まり、日本海で気圧の谷や、小さな低気圧が発生しやすくなります。
山陰や東日本、東北の山は雪が弱まっても、短時間で急変し猛吹雪となる恐れがあります。油断は禁物です。
また、後半は九州の山でも湿った雪の可能性があります。

年始の山の天気

1日(火) 御来光・富士山等、太平洋側の山で期待も、油断できず

元旦の御来光は、富士山等、太平洋側の山でみられそうです。
ただ、日本海で等圧線が開いている=冬型弱まって天気回復ではないのでご注意を。仮に晴れ間があっても「疑似好天」であるかもしれません。

また、日本海で発生した低気圧が東日本を通過し、天気急変の恐れがあります。急に強まる雪や吹雪に警戒が必要です。

2日(水) 冬型の気圧配置が再び強まる

再び冬型の気圧配置となります。気圧の谷「JPCZ(日本海寒気団収束帯)」がかかり、山陰や北陸の山では急なドカ雪、雷の恐れがあります。

年末年始登山の注意点

・吹雪/積雪の増加による雪崩、深いラッセル、ルート発見困難等の、冬山本来の気象リスクが高くなります。自分の体力や技術、装備、日程と行動予定をよく確かめて、無理のない登山を。

・一度入山すると、吹雪や深雪に閉じ込められる恐れがあります。食料は十分にありますか?

・2017年12月29日から今年2018年1月3日までの年末年始期間中に全国で発生した山岳遭難は、警察庁まとめによると29件。この29件の遭難のうち登山届が提出されていたのは8件だけでした。必ず登山届を提出してください。

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