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健康度ランキング 山梨や北海道は悪化傾向

全国5000本の桜を診断!桜健康診断2018

2018/06/21 13:41 ウェザーニュース

全国の皆さんからの回答を集計して健康度を指数化。桜の健康度を都道府県ごとにランキングにしてみました。

また、植物に影響を与える気象要因から2017年の天候を振り返りました。

堂々の1位は徳島県
ワースト1位は山梨県

健康度ランキングで堂々の1位は徳島県となりました。今回、徳島県は「花数」、「幹の状態」、「花の咲き方」、「日当たり」の4項目で1位を獲得しています。また2016年の時も1位、2017年のときは3位と、3年連続でトップ3入りとなっています。
山形県は2年連続で2位となりました。

一方、ワースト1位は山梨県。次いで北海道、群馬県と続いています。

4~43位はこちら

<ランク:優良(-)>
5位 茨城県  1.59
6位 島根県  1.60
6位 石川県  1.60
8位 青森県  1.61
8位 富山県  1.61
8位 大分県  1.61
11位 静岡県  1.64
11位 福岡県  1.64
13位 兵庫県  1.65
14位 大阪府  1.66
15位 福井県  1.67
15位 熊本県  1.67
17位 栃木県  1.68
17位 高知県  1.68
17位 岡山県  1.68
17位 鳥取県  1.68
21位 宮城県  1.69
21位 愛知県  1.69
21位 奈良県  1.69
21位 埼玉県  1.69
25位 長野県  1.70
25位 愛媛県  1.70
27位 佐賀県  1.73
27位 千葉県  1.73
27位 岐阜県  1.73
27位 東京都  1.73
27位 広島県  1.73
32位 新潟県  1.74
32位 神奈川県 1.74
34位 滋賀県  1.75
34位 山口県  1.75

<ランク:正常(+)>
36位 京都府  1.76
36位 長崎県  1.76
36位 福島県  1.76
39位 岩手県  1.77
39位 和歌山県 1.77
41位 鹿児島県 1.78
41位 宮崎県  1.78
43位 秋田県  1.80

健康状態が悪い要因は?

8月の日照不足と台風が影響か

植物に影響を与える気象要因は主に下記の3つといわれています。

1)雨が多い/日照が少ない
→光合成の量が少なく、うまく生長できない。雨が多すぎると根にダメージ。

2)雨が少ない
→十分に栄養が作られず、うまく生長できない。葉が虫に食われやすい。

3)台風が多く通過した
→葉や枝、樹皮、根にダメージ(場所によっては塩害も)。


そこで桜の生育の影響に大きく関係する2017年6~12月の天気を振り返ってみました。
気象庁HPより

8月に日照不足だった関東

2017年の8月は関東で平年に比べ半分程度の日照となりました。東京では8月の月間日照時間の少ない方からの1位の値を更新するほどでした。
要因として太平洋高気圧が平年よりも西へ強く張り出し、高気圧の縁から冷たく湿った空気(やませ)が流れ込んだためです。そのため、太平洋側ほど曇りや雨の日が多くなりました。

台風の接近、上陸が多かった九州

2017年は台風が日本に4回上陸しました。そのうち九州には2回上陸。
上陸も含め、九州への接近は4回ありました。

▼台風の平年値
日本の平年上陸数:2.7個
九州の平年接近数が3.2~3.3個

台風の影響として考えられることは、枝折れによって枝数が少なくなることや枝が風で擦れて芽が取れ、その絶対数が少なくなることです。
花が咲いた時に「花が少ない」や「枝数が少ない」いうマイナスの印象につながったかもしれません。

平年に比べ九州の台風の接近、上陸が多く、桜の木へ影響が大きくなったと考えられそうです。
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