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沖縄で桜開花!日本一早い「桜まつり」の見どころをご紹介

2022/12/19 17:02 ウェザーニュース

沖縄気象台は1月10日に那覇市で桜が開花したと発表しました。といっても、沖縄の桜は「カンヒザクラ」(ヒカンザクラともいう)という品種で、本土で8割を占める「ソメイヨシノ」ではありません。その楽しみ方も本土とは違っているようです。
〔記事〕沖縄でさくら開花
〔リンク〕ウェザーニュース記事一覧

7000本のカンヒザクラが圧巻!

沖縄のカンヒザクラは濃いピンクの花が下を向き、咲き終えると花がポトリと落ちるのが特徴。ソメイヨシノは淡いピンクの花が上を向き、散りぎわに舞い散る桜吹雪になるのと対照的です。カンヒザクラは本土でも植栽されていますが、関東地方で開花するのは3月中旬頃。やはり沖縄は早いですね。
八重岳のカンヒザクラ
花は下向きで、咲き終えるとポトリと落ちる
その沖縄ではこれから2月にかけて桜まつりが行われますが、「日本一早い桜まつり」が本部町(もとぶちょう)の「本部八重岳桜まつり」(1月20日〜2月4日)。八重岳(標高453m)の山裾から山頂まで約7000本のカンヒザクラが鮮やかに彩り、頂上まで桜を追いかけるとコバルトブルーの海が見渡せます。

沖縄のお花見は「飲食なし」

沖縄のお花見作法について、沖縄観光コンベンションビューローの方に聞きました。

「沖縄でお花見と言えば、鮮やかなピンクの花を眺めながら、桜並木をそぞろ歩きしたり、写真を撮ったりして楽しみます。グスク(城跡)はライトアップされているので夜桜見物もできます。しかし、本土のように桜の花の下でレジャーシートを敷いて、お弁当を食べたりお酒を飲む人は誰もいません」
ライトアップされた今帰仁グスクのカンヒザクラ
沖縄では4月上旬の清明祭(シーミー)に、ご先祖の墓参りをかねて一族が墓の前で重箱に入れた料理を食べたり酒を飲む風習がありますが、お花見は飲食抜きです。「郷に入っては郷に従え」ですので、沖縄の作法を守ってくださいね。

〔リンク〕この先の天候 長期見解