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男には分からない…… 女性のマスク事情とは
(ほか2話)

マスクにまつわる5つの注意 Vol.2

2017/11/02 13:53 ウェザーニュース

寒さが増し、乾燥してくるこの時季は、風邪やインフルエンザが心配。

そんな時季に活躍するマスクですが、こんな思い違い・勘違いをしていませんか?

3. ウイルスは予防できない!?

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ウイルス予防のためにマスクを着ける人は多いですが、実際にどれだけ予防効果があるんでしょうか。

2011年に英国オックスフォード大学の研究チームが発表した論文によると、「N95マスク」や「サージカルマスク」(市販の家庭用マスク)など異なる防護グッズで検証したところ、「サージカルマスク」のみを装着したグループは10人全員がインフルエンザウイルスに感染していました。つまり、普通のマスクではウイルス予防にはならないというのです。

そうは言っても、全く役に立たないというわけでもありません。マスクには一定の保湿効果があるため、喉の乾燥を防ぐことでウイルス感染の可能性を下げることができます。

4. 感染予防に役立つ「N95」

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「サージカルマスク」ではウイルス予防効果がないのは非常に残念ですが、そこで役に立つマスク「N95マスク」があります。

「N95マスク」とは、米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)が定めた基準をクリアしたマスクで、0.3µm以上の微粒子を95%以上捕集することができる性能があるということを意味します。

前述の実験でも、「N95マスク」をした5人のうち、ウイルスに感染したのは3人に留まっています。完全にウイルスを排除できるというわけではありませんが、その効果はカナダ内科学会(CMA)による別の調査でも認められています。

市販もされているマスクなので、「N95規格」という表記を覚えておいてください。

5. 女性のマスク事情とは!?

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20代女性の約45%、30代女性の約31%が、伊達マスクを「よくする」「たまにする」と回答
近年、感染対策ではない「伊達マスク」が、特に女性を中心に流行っているのです。一体、なぜでしょうか。 

その理由のトップ3は以下のようなもの。
「スッピン隠し」
「あたたかい」
「顔が隠れる安心感」

特に「スッピン隠し」はマスク常用者の約75%がその理由にあげています。毎日、きちんと化粧をしてから家を出るのは大変だということなのかもしれません。

最近では「小顔に見えるマスク」など、病気対策以外の性能を押し出したマスクも販売されているようです。

マスクで小顔になれるのなら・・・

女性の間での流行は止まらないかもしれませんね。


「マスクの着け方」や「交換のタイミングと捨て方」は【マスクにまつわる5つの注意 Vol.1】でご覧いただけます。

参考資料など

月刊SORA 11月号
https://weathernews.jp/soramagazine/201711/03/
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