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最悪の状況下で知っておきたい!究極の“生存術”ベスト3

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2017/09/02 08:38 ウェザーニュース

地震や津波などの大きな災害が起きた後、直ちに救援・支援を受けられるとは限りません。今回は防災月間にちなみ、災害時に、孤立した、避難所に入れないというような厳しい状況下で生き延びるための究極の生存術を紹介します。

※こちらの記事はウェザーニュースの月刊デジタルマガジン「月刊SORA」に掲載中の記事を一部編集してご紹介しています。

被災者が困るのはやはり◯◯だった!

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避難所で問題となった対応
文部科学省資料(2012年)より編集部作成
文部科学省が東日本大震災を受けて、2012年に各避難所でアンケート調査を行ったところ、「避難所の運営に関して、不足・不具合等問題となった施設・設備等はありましたか」という質問に対して、上のグラフのような結果が得られました。

大災害となれば被災していない自治体や国からの支援があります。続々と寄せられる物資が被災地のグラウンドなどにうず高く集められます。

その一方で被災者からは、トイレや暖房に対する要望が多かったといいます。「トイレ」「暖房」「水」は人間が生き延びるために、食料の確保と同等かそれ以上重要だということを知っておきたいものです。

そこで、今回は避難所にすら入れないという最悪の状況を想定して、新聞紙が大活躍する究極のサバイバル術を3つ紹介します。

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1. 簡易トイレの作り方

水や食料が不足している状況であったとしても、トイレをおろそかにしてはいけません。同じ場所で何度も用を足していると、排泄物が腐り、感染症の原因にもなってしまいます。そのため、トイレはできる限り衛生的に整えることが大切になってきます。

そこで、身近にあるものを使った簡易トイレの作り方を覚えておきましょう。作り方は簡単。バケツ(あるいは段ボール)の中でポリ袋を開き、そこに新聞紙をちぎって入れるだけ。新聞紙のおかげで乾燥が早まり、臭気も抑えられます。新聞紙がぎっしり詰まった袋のなかに排泄物を入れることで短期間の保管も可能になるのです。

簡易トイレで少しでも衛生的な状況を維持しておきたいですね。

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2. 「着る」新聞紙の実力??

東日本大震災のように、寒い時季に被災すると、どうしても不足するのが暖房器具です。防災グッズとして数多くの簡易暖房アイテムが販売されています。しかし、最悪の場合、準備していた防災グッズが津波で流されるなどということもあるかもしれません。

そんな時、新聞紙を「着る」のです。フジテレビ商品研究所の実験によると、暖房アイテムとしてゴミ袋を着用した場合より、新聞紙を重ね着した方が、表面温度の上昇度が4倍も高かったそうです。

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シートの使用による着衣の表面温度の変化(提供:FCG総研)

参考資料など

【参考】
エフシージー総合研究所
(http://www.fcg-r.co.jp/lab/goods/report/130816.html)
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