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台風接近時は高潮の恐れ、満潮時刻と重なる所も

2017/08/06 11:48 ウェザーニュース

台風5号の影響で西日本の広範囲で高潮の恐れがあります。台風の中心に近い瀬戸内海〜豊後水道では特に潮位が上がる恐れがあり、警戒が必要です。

台風による「気象潮」とは?

【吸い上げ効果】
台風が接近して気圧が低くなると海面が持ち上がる現象。外洋では気圧が1hPa低いと海面が約1cm上昇するといわれています。

【吹き寄せ効果】
海水が風によって海岸に吹き寄せられて海面が上昇すること。特にV字形の湾では、奥へ狭まる地形によって海面上昇が助長させるため、特に海面が高くなります。

<台風5号で可能性があるエリア>
【吸い上げ効果】:台風の中心に近い瀬戸内海〜豊後水道
【吹き寄せ効果】:西日本の広範囲

瀬戸内海〜豊後水道は【吹き寄せ効果】と【吸い上げ効果】両方の影響で、海面上昇が特に大きくなる恐れがあり、警戒が必要です。

特に満潮時刻は注意

台風接近による海面上昇と満潮時刻が重なる時間帯は特に危険です。

<要注意のタイミング>
・沖縄・奄美:5日(土)午前・午後

・九州・中四国(瀬戸内):
6日(日)午後〜7日(月)午前

特に、「吸い上げ効果」による海面上昇の恐れがある豊後水道〜瀬戸内では厳重な警戒が必要です。ハザードマップなどで浸水のリスクが示されているエリアでは早めに避難して、安全を確保してください。

⇒【次へ】高潮への対策は?

参考資料など

気象庁(潮位表):http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/index.php
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