記録的な大雨をもたらす“線状降水帯”とは?

大雨や集中豪雨により大規模な水害が発生した際、その要因として「線状降水帯」という言葉が用いられることがあります。

具体的にはどのようなものなのでしょうか? その発生メカニズムを解説します。

同じ場所で数時間にわたり激しい雨が降り続く

過去に線状降水帯となった際の雨雲レーダー(熊本県付近で赤いエコーが停滞)

線状に見える雨雲には、動きの速いものと停滞するものがあります。そのうち、同じ場所に停滞するものは大きな災害に結びつく集中豪雨を発生させ、線状降水帯と呼ばれることがあります。

線状降水帯は、激しい雨を降らせる積乱雲が連続して発生し線状に並び、その規模は幅20〜50km、長さ50〜200kmに及びます。

線状降水帯は、ときには同じ場所で激しい雨を3時間以上も降らせ続けることがあり、まさにその場所に居る人にとっては経験したことのない大雨となります。

線状降水帯のメカニズム

線状降水帯と呼ばれる雨雲にはいくつかのタイプがありますが、日本で災害をもたらすような線状降水帯は次のようなメカニズムで形成されるケースが多くあります。

このようにして、組織化された線状降水帯が作り出されます。

線状降水帯による激しい雨は、積乱雲を発達させる水蒸気の供給や上昇気流を引き起こす要因が解消するか、または積乱雲を移動させる上空の風の流れが変化するか、どちらかがない限り続いてしまうことになります。

大雨災害への備えを

天気予報で「線状降水帯」を耳にした時は、“大きな災害を引き起こすおそれがあるもの”として、備えをするようにしてください。

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