- 5. 向かった避難場所 2
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・避難した方の40%は高台に避難できず
・約半数が指定された場所以外に避難
津波襲来の際に安全を確保するには、まず高い所へ逃げる事です。では、皆さんが向かった先は、高台だったのか?どこへ避難したかを聞きました。
避難したと推察される3116名から「わからない」「無回答」を省略した2222名が対象。
最も多かったのは「地域などで指定された高台にある避難場所」で26%の方が回答しました。そのほか、指定避難場所ではない高台や建物の高層階など高い所に逃げた方は全体の60%いました。逆に、40%の方が、高い所に逃げる事はできず、海から離れる事を選んでいました。
また、地域など指定された場所以外の所へ避難された方は全体の52%と半数を超えました。指定された避難場所にこだわらず、当時いた場所から効率よく避難できると考えた場所を選んだ結果と思われます。
どちらにしても、津波の襲来がわかってから、避難先を考えていては時間がかかってしまいます。津波から逃げるには垂直方向(高い所へ)の移動が適切なのか、それとも水平方向(海から離れた所へ)の移動が適切なのか、その地域による違いも考慮して、あらかじめ避難場所を把握しておきたいところです。自宅や職場など自分の主な活動場所から避難場所までの経路も含め、安全な避難場所を見極めておく必要があります。
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