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霧島山(新燃岳)|火山情報

2023/11/06 16:16 ウェザーニュース

噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続。 活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
最新の映像

気象庁の火山解説

火山活動の状況

新燃岳では、火口直下の浅いところを震源とする火山性地震は10月下旬に増加しましたが、11月に入り減少しています。火山性地震は、10月28日から11月6日15時までの10日間で167回(速報値)発生しています。

監視カメラによる観測では、新燃岳火口内、新燃岳西側斜面割れ目付近の噴気の状況及びその周辺の地熱域に特段の変化は認められません。

新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震は減少し、火山活動がさらに高まる傾向は認められませんが、今後の火山活動に留意してください。

防災上の警戒事項等

活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

2011年噴火当時の様子

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独自レーダーでとらえた噴煙

深夜も続いた空振リポート

26日深夜から27日明け方にかけて、「地面が揺れていないのに窓がガタガタする」というリポートが急増。宮崎や鹿児島に限らず、新燃岳から離れた九州北部からも報告が相次ぎました。これは噴火の衝撃が大気を伝って届く「空振(くうしん)」と呼ばれるものです。また、リポートの分布をみると「外聴域」が現れていました。外聴域とは、爆発に伴い火口から上に出た音波が、上空の大気に跳ね返され遠くまで届く現象です。このように、九州全土から多数のリポートが届きました。

2011年の被害状況

新燃岳の噴火では、南東側では降灰が相次ぎましたが、空振や小さな噴石による被害が目立ちました。
◆2011年2月1日
火口から約6km離れた鹿児島県霧島市で空振により窓ガラスが割れる。
◆2011年2月14日
火口から約10km離れた宮崎県小林市で、噴石1-3cmが降る。火口から約9kmの宮崎道霧島SAで停車中の車の窓ガラスが割れる。火口から約16kmの地点で駐車中の車のサンルーフが割れる。