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サニーレタス・サンチュ・ロメインレタス…、春に旬を迎えるレタスの仲間とは?

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2024/04/29 05:15 ウェザーニュース

気温が上がるこれからの時季は、冷やしてシャキッとさせた生野菜やサラダがいっそう美味しく感じられます。中でも欠かせないのがレタスではないでしょうか。

冬に播いた種がちょうど収穫時期を迎えているレタス。旬真っ盛りのレタスにも、さまざまな種類があり、個性があるそうです。詳しい話を野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

結球、半結球、リーフに分かれるレタス

一口にレタスといっても、その種類は豊富です。

「一番なじみがあるのは、玉レタスと呼ばれるレタスです。これは結球レタスという種類の一つで、葉が巻いて玉状になります。結球レタスには他にサラダ菜などがあります。

玉レタスと並んでポピュラーなのがサニーレタスではないでしょうか。葉が巻かずにひらひらとしています。

サニーレタスはリーフレタスという種類に入ります。リーフレタスには葉先が赤いレッドリーフ、緑のグリーンリーフがあり、サニーレタスはレッドリーフに入ります。

グリーンリーフには、グリーンリーフ(グリーンカール)や葉先がフリルのように縮れたフリルレタス、ブーケのようにふんわりとしたブーケレタスなどもあります。

また、韓国料理でも人気があり、焼き肉レタスともいわれるサンチュもリーフレタスの仲間です。

半結球レタスとして、最近人気が高まっているのがロメインレタスです。半結球の名の通り、芯の部分は結球し、外葉は巻かずに開いています」(吉田さん)

個性に合わせた調理法で楽しむ

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見た目だけでなく、味や食感にもそれぞれ個性があります。

「レタスはもちろん鮮度の良いものを生でいただくのが一番です。玉レタスは、水洗いしてから氷水で冷やすとシャキッとした食感が楽しめます。玉レタスと同じ結球レタスの仲間でもサラダ菜は柔らかな食感でふんわりとしています。肉料理などの付け合わせに向いています。

リーフレタスのグリーンリーフは若干の苦みが特徴ですが、それがアクセントになり、好む方もいますし、葉にウェーブがかかっているので、料理に添えると華やかでボリュームが出ます。

サニーレタスはグリーンリーフと異なり、苦みはありません。柔らかい食感で、サラダに入れると赤い色が差し色になります。またクセがなく葉が大きいのでサンチュの代わりにもなります。

ラグビーボールのように縦長のロメインレタスは、葉と茎が肉厚でサクッとした独特の食感が楽しめるレタスです。シーザーサラダに欠かせないのはもちろんですが、加熱しても生の食感は残り、くたっとしないので、炒めものやしゃぶしゃぶに入れても美味しくいただけます」(吉田さん)

水分90%でも意外と栄養バランスが良い

レタスというと、食感は良いものの、水分が多いイメージですが、実はさまざまな栄養素がバランスよく含まれているといいます。

「たとえば風邪予防や美肌効果があると言われるビタミンC、シミやしわを防ぎ、動脈硬化を予防するビタミンE、むくみや高血圧の予防・改善に効果があるとされるカリウム、腸内環境を整える食物繊維も含まれています。

品種によっても栄養成分は異なります。例えばサラダ菜はβ-カロテンや鉄分が、サニーレタスにはカルシウムや葉酸などが多く含まれています。サンチュはレタスの中でもβ-カロテンの含有量が最も多く、ビタミンKも含まれています。

このように見た目や味、食感だけでなく栄養成分も異なるので、そこにも注目するとよいでしょう」(吉田さん)

これからは生野菜が美味しい時季。彩りも楽しいレタスの仲間たちをバランスよくいただきましょう。

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