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血行改善でストレス低下!?
春のストレス対策、6つのポイント

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2024/04/22 05:00 ウェザーニュース

春はさまざまなことが始まるときですが、新しい環境に入っていく人も受け入れる側も、ともにストレスがかかるものです。さらに「気づかぬうちに寒暖差などもストレスとなって、体調管理を難しくしている」とイシハラクリニック副院長・石原新菜先生は説明します。

春に気をつけたいストレスや対策のポイントなど教えていただきましょう。

春はストレスに弱くなりやすい

「春は、『何となく疲れが抜けない』『一人になると何もやる気にならない』ということがあるものです。環境の変化や忙しさのせいにしがちですが、春というのはもともと体にとって負担が増す季節です。

冬から春夏への気温や湿度などの変化に加え、一日の中でも寒暖差が大きいからです。気づかぬうちにダメージがたまり、“ちょっとした不調”として現れてくるのです」(石原先生)

疲労感ややる気が起きないことだけでなく、肩こりや頭痛、寝つきの悪さなども要注意のサインだといいます。

「さまざまなストレスは、私たちが生きていく上での活力や気力のもとである“気”を乱してしまいます。気とは自律神経に近いものです。身体の全身に張りめぐらされている自律神経と同じように、気も全身をめぐっていて、心身の活動に大きな影響を与えます。

しかし、さまざまなストレスがかかると気が乱れ、スムーズにめぐらなくなってしまうのです。深刻な問題になる前に、体と心の両方から意識してケアしましょう」(石原先生)

ストレス対策6つのポイント

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春に行いたいストレス対策のポイントは、6つあるといいます。

「まず体を温めましょう。腸などの内臓や体内の酵素、免疫に関わる白血球など、体のさまざまな働きがよくなり、不調の改善が期待できます。春は薄着になっているのに寒暖差から冷えてしまうことも多いです。衣類できちんと調節したり、入浴で体の芯まで温まるなどしましょう。

さらに日の光も浴びること。陽射しが明るいと気分がよくなるかと思いますが、気のせいではなく、日光を浴びると幸せホルモンと呼ばれる『セロトニン』が分泌されます。また、体内でビタミンDが生成され、免疫力アップなどに役立ちます」(石原先生)

そして、自分のための時間を過ごせるように意識しましょう。
 
「趣味やヨガ・瞑想など、何かに集中したり、夢中になれる時間をとりましょう。忙しいときこそ自分のための時間を作ることで、ストレスから距離を置くことができます。

運動するのもとてもよいですね。ストレスは心の問題でもありますが、体力とも関わりがあります。体力がつくと疲れにくくなり、メンタルにもよい影響があります。筋肉がつけば体温維持にも役立ちます。家やオフィスでもできる、スクワットのような簡単なものから始めてみましょう」(石原先生)

乱れがちな“気のめぐり”もよくしていきたいもの。

「気のめぐりというと改善が難しそうですが、まずは血行をよくすることです。血のめぐりがよくなることで、気も引っ張られてよくなります。また、新鮮な食材で気を補ったり、香りのよいパセリや生姜、しそなどの薬味、シナモンなどのスパイスは、気を動かしたりできるので、食事に取り入れるといいでしょう」(石原先生)

おいしいものを食べることで元気になれるなら嬉しいですね。

「楽しむのも大事なことです。笑うと免疫力が高まることはよく知られていますが、笑いは心身にとてもよい影響をもたらします。今はリモートワークやパソコンによる作業が増え、人と接する機会が減っていますが、笑ったり、話すことは人にとって欠かせない営み。電話やチャットでもよいので、人とのコミュニケーションを意識してみましょう」(石原先生)

今年は4月から真夏日になるところがあるなど、急な気温の上昇に体がついていくのも大変です。自分をいたわり、ストレスに負けないで過ごせるようにしていきましょう。
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