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関東地方で春一番
昨年より2週間早い春の便りに

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2024/02/15 16:00 ウェザーニュース

気象庁は今日2月15日(木)に関東地方で「春一番」が吹いたと発表しました。昨年(2023年)の3月1日よりも2週間早い春の便りです。

今日は昼前に北陸で今シーズン全国初めての春一番の発表があり、関東は2番目となります。

四国地方でも春一番の発表がありました。(15日16時追記)

強い南風で東京都心では今年初の20℃超

今日は前線上の低気圧が日本海を発達しながら進んでいます。関東南部では昼過ぎから南寄りの風が強まり、東京都心では13時12分に南南西の風8.2m/sの最大風速を観測しました。最大瞬間風速は東京都心で15.7m/s、横浜市で19.9m/s、千葉市で14.9m/sに達しています。

気温も上がり、東京では11時台に20℃を突破しました。13時現在の最高気温は21.1℃です。

関東地方の「春一番」の条件は次の通りです。
 ・立春から春分までの期間
 ・日本海に低気圧がある
 ・強い南寄りの風が吹き、気温が上がる(東京で8m/s以上の風で前日より気温が高い)

※「春一番」は期間が限定されており、発生しない年もあるため、「平年値」での比較は行われないことになっています。

明日は一変して北風に

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16日(金)昼の風の予想
明日16日(金)になると日本付近は一時的に冬型の気圧配置になるため、関東では北風に変わる見込みです。気温はやや下がり、東京都心の最高気温は16℃の予想になっています。

日なたでは暑く感じるくらいの季節先取りの体感から、明日は北風が少し冷たく感じられそうです。服装選びにご注意ください。
» アプリ レーダー 風モード(ウィンドフロー)» レーダー 風モード(ウィンドフロー)

また、気温が低くても雨上がりの強風で、内陸部を中心に花粉が飛散しやすくなります。花粉症の方は万全な対策が欠かせません。
» ウェザーニュース 花粉飛散予想

定義は地域によって違う

春一番は立春を過ぎて最初に吹く強い南風のことを指し、地域によって定義には違いがあります。ただ、平均風速が7〜8m/sであることがひとつの目安になります。

(地名) (基準)
九州南部   8m/s
九州北部   7m/s
 四国  10m/s
 中国  10m/s
 近畿    8m/s
 東海    8m/s
 北陸  10m/s
 関東    8m/s

※「春一番」は、立春から春分までの期間としているため、発生しない年もあります。