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北日本・北陸は吹雪や大雪に警戒 午前までがピークで午後は西から緩和

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2024/01/16 07:28 ウェザーニュース

昨日から冬型の気圧配置が強まり、北日本や北陸では吹雪や大雪が続いています。今日16日(火)も同様に、ホワイトアウトなど視界不良や積雪の急増に警戒が必要です。

午後になると荒天のピークは越えて、北陸など西のエリアから雪の止む時間が長くなります。風もだんだんと落ち着いていく見込みです。
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ひと晩で30cm以上積雪が増えたところも

低気圧がオホーツク海で発達して、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置が強まっています。日本海側の地域を中心に強い寒気による発達した雪雲が次々に流れ込む状況が昨日から続いています。

北海道や東北・東日本の山沿いの多いところでは、今朝7時までの12時間で新たに30cm以上も雪の積もったところがある状況です。発達した雪雲の一部が太平洋側にも流れ込み、7時現在で群馬県前橋市で1cm、宮城県仙台市でも2cmの積雪を観測しました。北海道石狩地方などには大雪警報が発表されています。
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低気圧の発達と大陸にある高気圧の張り出しに伴って、気圧差が大きくなり、風も非常に強くなっています。北日本や北陸の沿岸部は平均風速が10m/sを超えているところが多く、瞬間的には風速25m/s以上となっているところもあります。この吹き荒れる風で雪の降っているところでは猛吹雪となり、視界がほとんど効かなくなる“ホワイトアウト”のような状態になっているところもあります。
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午前を中心に強い雪や吹雪に警戒を

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積雪の予想 今夜まで
このあとも北日本や北陸では大雪・吹雪による視界不良や積雪の増加に警戒が必要です。特に内陸山沿いでは強い雪が降り続き、今夜までに新たに30cm以上の雪が積もる予想です。沿岸部でも発達した雪雲の下では1時間に5cmを超える強い雪の降るおそれがあります。

風の強い状況も、午前を中心に続きます。北日本や東日本の沿岸部では瞬間的には30m/s近い暴風が吹き荒れるおそれがあり、強い雪とあいまって視界が非常に悪くなることも考えられます。雪が降っていなくても、雪の積もっているところでは地吹雪が発生して、見通しが悪くなる見込みです。

能登半島地震の被災地でも風が吹き荒れることが予想されます。損壊したものが飛来したり、建物が風の影響で倒壊したりするなどの被害が出る可能性があるため、危険な場所には近づかず、できる限り安全な場所でお過ごしください。
» 令和6年能登半島地震 被災地支援のための天気サイト

午後は西から天気が回復傾向に

ただ、午後になると荒天のピークは越えて、北陸など西のエリアから雪が落ち着いてくる見込みです。西から高気圧に覆われるようになり、天気は回復に向かいます。

北日本では雪や強風が残るものの、だんだんとトーンダウンしていく予想です。買い物へ出かけるなど外出する用事のある方は、午後や夕方にするほうがよさそうです。

東日本の山沿いや北日本では夜まで雪の降りやすい状態が続きますが、降り方は落ち着いていく見込みです。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)しそわかめさん