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大西洋で高気圧が強まる
イギリスは大きな気圧差で暴風に

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2023/12/21 14:30 ウェザーニュース

大西洋で高気圧が勢力を強めていて、中心気圧が1050hPa以上とこの時期では珍しい高さになりました。高気圧と北側の低気圧との気圧差が非常に大きくなって、イギリスでは強い風が吹き荒れています。

瞬間的に30m/s以上の暴風を観測

冬になると中国大陸では寒気の影響で高気圧が発達し、1050hPaを上回るような勢力になることがよくあります。

ただ、同じような勢力の高気圧が大西洋に現れました。イギリスの気象当局による解析では、日本時間の20日(水)夜の中心気圧が1054hPaに達しました。大西洋では上空を吹く西寄りの風であるジェット気流が大きく北に蛇行して、強いリッジ(気圧の峰)を形成し、地上付近でも高気圧が勢力を強めたとみられます。

その一方でイギリスの北には中心気圧が980hPaほどの発達した低気圧があって、南北の気圧差が非常に大きな状況です。イギリスでは北部のスコットランドを中心に西寄りの風が強く、30m/sを超える暴風を観測しました。
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現地時間の21日(木)いっぱいは強い風による影響の出る可能性があるとして、気象当局は注意を呼びかけています。
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