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気象庁3か月予報
年明け以降も気温が高く暖冬 日本海側は雪が少ない

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2023/12/19 14:26 ウェザーニュース

気象庁は今日19日(火)、来年1月から3月までの3か月予報を発表しました。

1月から2月にかけては寒気が南下しにくく、全国的に暖冬となる見込みです。3月も気温は高く、春の訪れは早まるとみられます。

1月以降も気温は高く暖冬に

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1月〜3月の平均気温
エルニーニョ現象や正のインド洋ダイポール現象などの影響で、上空を吹く偏西風は平年よりも北に流れ、日本付近に寒気は南下しにくくなります。12月のように短期的に寒気が流れ込むことがあるくらいで、3か月の平均気温は全国的に平年よりも高い予想です。

月別にみても1月、2月は全国的に平年より高くなるとみられ、3月は西日本で平年より高く、東日本・北日本は平年並みか高い予想となっています。12月もこれまでの気温は平年より高い傾向となっていますので、この冬が暖冬となる可能性が非常に高い状況です。

南岸低気圧で太平洋側で降水多い 日本海側は小雪

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1月〜3月の降水量
寒気が南下しにくい状況に対応して、日本付近は冬型の気圧配置があまり強まりません。北日本の日本海側や北陸は降水量こそ平年並みの予想ですが、気温が高い分だけ雪になりにくく、降雪量は平年より少なくなる見通しです。

一方で、東シナ海から本州の南岸を低気圧が通過しやすく、西日本の太平洋側は降水量が平年より多く、東海と関東甲信も平年並みか平年より多い予想となっています。

南岸低気圧が通過した際に一時的に寒気が流れ込むと太平洋側でも雪になるケースがありますので、暖冬とはいえ油断ができません。
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