薄雲を構成する氷の粒で太陽の光が屈折
巻雲や巻層雲と呼ばれる上空高い所に広がる雲は、氷の粒で構成されています。こうした雲が太陽の周辺にかかると、氷の粒が太陽の光を屈折させて、虹色現象が現れることがあります。
東京都練馬区では太陽の上側に虹色の部分が見えました。これはタンジェントアークです。
東京都練馬区では太陽の上側に虹色の部分が見えました。これはタンジェントアークです。
夕方にかけて薄雲が広がりやすい
タンジェントアークは太陽の中心から視野半径角22度のところに現れます。練馬区の写真のように太陽の上側に見えるだけでなく、下側に見えることがあります。
太陽の下側に現れる虹色現象には環水平アークがありますが、こちらは太陽高度が高い時だけに出現するため、今の時期の日本では見ることができません。
これから夕方にかけても関東や東海などは上空に薄雲の広がりやすい状況が続きます。太陽の周囲に円を描くハロやタンジェントアークの見られるチャンスが続きそうです。また、16時前後になると空の高い所に逆さ虹とも呼ばれる環天頂アークが出現する可能性もありますので、空の変化に注目してみてください。
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※太陽を肉眼で見ると失明などのおそれがあり危険です。直接太陽光を目に入れないよう注意してください。
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太陽の下側に現れる虹色現象には環水平アークがありますが、こちらは太陽高度が高い時だけに出現するため、今の時期の日本では見ることができません。
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